公開日: 2014/06/12 (掲載号:No.73)
文字サイズ

常識としてのビジネス法律 【第12回】「手形・小切手に関する法律知識(その2)」

筆者: 矢野 千秋

常識としてのビジネス法律

【第12回】

「手形・小切手に関する法律知識(その2)」

 

弁護士 矢野 千秋

 

1 商業手形

「商業手形」とは、手形振出の原因関係に商取引がある手形のことで、通常流通に置かれているものはこの手形である(例外が次に述べる融通手形である)。

商取引を原因としているだけに、不渡りになった場合には連鎖倒産のおそれがある。

(注) 不渡り
支払銀行は支払いのための呈示を受けると、振出人(為替手形では引受人)の口座から手形・小切手金額を引き落とすことになるが、このとき振出人の当座預金残高が不足していたりすると、支払いができないことになる。
これを手形・小切手の「不渡り」という。

支払銀行は、手形の場合は表面に「不渡付箋」を付して不渡宣言を記載し、小切手の場合は裏面に「不渡宣言」を記載して手形・小切手を返却する。

不渡宣言には、『不渡事由』が記載されている。そこで、交換に掛けた手形が不渡りになった場合、まず、不渡付箋に記載された不渡事由を確認する。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。

すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。

Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。

会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。

常識としてのビジネス法律

【第12回】

「手形・小切手に関する法律知識(その2)」

 

弁護士 矢野 千秋

 

1 商業手形

「商業手形」とは、手形振出の原因関係に商取引がある手形のことで、通常流通に置かれているものはこの手形である(例外が次に述べる融通手形である)。

商取引を原因としているだけに、不渡りになった場合には連鎖倒産のおそれがある。

(注) 不渡り
支払銀行は支払いのための呈示を受けると、振出人(為替手形では引受人)の口座から手形・小切手金額を引き落とすことになるが、このとき振出人の当座預金残高が不足していたりすると、支払いができないことになる。
これを手形・小切手の「不渡り」という。

支払銀行は、手形の場合は表面に「不渡付箋」を付して不渡宣言を記載し、小切手の場合は裏面に「不渡宣言」を記載して手形・小切手を返却する。

不渡宣言には、『不渡事由』が記載されている。そこで、交換に掛けた手形が不渡りになった場合、まず、不渡付箋に記載された不渡事由を確認する。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。

すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。

Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。

会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。

連載目次

「常識としてのビジネス法律」(全30回)

筆者紹介

矢野 千秋

(やの・ちあき)

弁護士

昭和59年 弁護士登録(第二東京弁護士会)
同年 竹内総合法律事務所に入所(主に企業法務一般・知的財産権担当)
平成4年 米国人名辞典 WHO’S WHO IN THE WORLD掲載
平成7年 独立し高輪に法律事務所設立(主に企業法務一般・知的財産権・民事一般)
2025年 逝去

(現在)
企業系ビジネスセミナー講師(SMBC、三菱UFJ、みずほ、りそな、日経新聞、産業経理協会、経営調査研究会、四国生産性本部、浜銀総研、長野経済研究所、百五経済研究所 等)
「ソフトウェアの著作権」「知的財産権」「会社の日常業務の法律知識」「取締役に必要な法律知識」「監査役に必要な法律知識」「会社法」「手形小切手法」「債権回収の法律実務」「債権回収と民事再生法」「契約に関する法律知識」「会社のトラブル対策」等

【専門分野】
民事・商事・知的財産権法や企業法務

【主な著書】
・『よくわかる!知的財産法実務入門〔第2版〕』(民事法研究会)
・『これだけは知っておきたい 会社で役立つ日常業務の法律知識』
・『株主総会・取締役会・監査役 会社機関の運営と基礎知識』
・『カンタン解説!新会社法の基礎と重要ポイント』(以上、清文社)
・『手形小切手法提要』
・『手形小切手法ダイヤグラム』
・『会社法提要』
・『会社法ダイヤグラム』(以上、早稲田経営出版)
・『違法営業活動防止ハンドブック』(ダイヤモンド社)

関連書籍

合併・分割・株式交換等の実務

公認会計士 髙谷晋介 監修 仰星監査法人 編著

負けない英文契約書

弁護士 熊木 明 著

会社で役立つ日常業務の法律知識

矢野総合法律事務所  矢野千秋 著

株主総会の財務会計に関する想定問答

公認会計士 太田 達也、弁護士 鳥飼 重和 著

同族会社実務大全

弁護士 辺見 紀男、弁護士 武井 洋一、税理士・公認会計士 山田 美代子 編集代表  弁護士 ?田 由貴、弁護士 岸本 寛之、弁護士 畑中 淳子、弁護士 平井 智子、弁護士 川見 友康、社会保険労務士 椎野 登貴子、司法書士 高津 笑、行政書士 鈴木 康子 編集委員
#