公開日: 2013/06/06 (掲載号:No.22)
文字サイズ

林總の管理会計[超]入門講座 【第4回】「間接費の考え方(その2)」

筆者: 林 總

林總の

管理会計[超]入門講座

【第4回】

「間接費の考え方(その2)」

 

公認会計士 林 總

 

 前回は、変動費と固定費は本質的に違うって、お話でしたね。

 この論点を掘り下げる前に、少しだけ想像力を働かせてくれないか。

 はい・・・

 君は銀座の高級フレンチレストランの経営者だ。ディナーのセットメニューは最低1万5,000円。ワインもすべて5,000円以上だ。むろん、従業員の接客も店の雰囲気も申し分ない。

そこで質問だが、君のレストランで、真のコストセンターは何だね。

 確か、コストセンターって費用を集計する単位でしたから、客が食事をするホール部門、料理を作るキッチン部門、食材を保管する倉庫部門、それから事務作業をする経理部門だと思います。

 そうだね。だが、それぞれの部門は会社が便宜的に定義したものに過ぎない。ボクは“真のコストセンター”は何か、と聞いた。君はボクの質問の意図に気付くべきだったね。

真のコストセンターとは、君の高級レストランがビジネスを行うにあたって、欠くことができない仕事とでも言おうか。それは、食材の購買であり、保管であり、調理であり、接客であり、管理であり、すべての仕事が一連のプロセスを構成して、価値を生み出し、現金という富を創造しているんだ。こうしたビジネスの事情を理解してこそ、会計上のコストセンターが意味を持つんだよ。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

林總の

管理会計[超]入門講座

【第4回】

「間接費の考え方(その2)」

 

公認会計士 林 總

 

 前回は、変動費と固定費は本質的に違うって、お話でしたね。

 この論点を掘り下げる前に、少しだけ想像力を働かせてくれないか。

 はい・・・

 君は銀座の高級フレンチレストランの経営者だ。ディナーのセットメニューは最低1万5,000円。ワインもすべて5,000円以上だ。むろん、従業員の接客も店の雰囲気も申し分ない。

そこで質問だが、君のレストランで、真のコストセンターは何だね。

 確か、コストセンターって費用を集計する単位でしたから、客が食事をするホール部門、料理を作るキッチン部門、食材を保管する倉庫部門、それから事務作業をする経理部門だと思います。

 そうだね。だが、それぞれの部門は会社が便宜的に定義したものに過ぎない。ボクは“真のコストセンター”は何か、と聞いた。君はボクの質問の意図に気付くべきだったね。

真のコストセンターとは、君の高級レストランがビジネスを行うにあたって、欠くことができない仕事とでも言おうか。それは、食材の購買であり、保管であり、調理であり、接客であり、管理であり、すべての仕事が一連のプロセスを構成して、価値を生み出し、現金という富を創造しているんだ。こうしたビジネスの事情を理解してこそ、会計上のコストセンターが意味を持つんだよ。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

筆者紹介

林 總

(はやし・あつむ)

公認会計士
経営コンサルタント

1974年、中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、大学教員、執筆、講演活動などを行っている。

主な著書は『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』、『[新版]わかる!管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話をしよう』(中経出版)、『貯まる生活』(文藝春秋)『崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で会計を学ぶ。』(清文社)ほか多数。

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#