林總の
管理会計[超]入門講座
【第4回】
「間接費の考え方(その2)」
公認会計士 林 總
Q 前回は、変動費と固定費は本質的に違うって、お話でしたね。
林 この論点を掘り下げる前に、少しだけ想像力を働かせてくれないか。
Q はい・・・
林 君は銀座の高級フレンチレストランの経営者だ。ディナーのセットメニューは最低1万5,000円。ワインもすべて5,000円以上だ。むろん、従業員の接客も店の雰囲気も申し分ない。
そこで質問だが、君のレストランで、真のコストセンターは何だね。
Q 確か、コストセンターって費用を集計する単位でしたから、客が食事をするホール部門、料理を作るキッチン部門、食材を保管する倉庫部門、それから事務作業をする経理部門だと思います。
林 そうだね。だが、それぞれの部門は会社が便宜的に定義したものに過ぎない。ボクは“真のコストセンター”は何か、と聞いた。君はボクの質問の意図に気付くべきだったね。
真のコストセンターとは、君の高級レストランがビジネスを行うにあたって、欠くことができない仕事とでも言おうか。それは、食材の購買であり、保管であり、調理であり、接客であり、管理であり、すべての仕事が一連のプロセスを構成して、価値を生み出し、現金という富を創造しているんだ。こうしたビジネスの事情を理解してこそ、会計上のコストセンターが意味を持つんだよ。
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