公開日: 2013/08/29 (掲載号:No.33)
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林總の管理会計[超]入門講座 【第9回】「労務費の費目別計算」

筆者: 林 總

林總の

管理会計[超]入門講座

【第9回】

「労務費の費目別計算」

 

公認会計士 林 總

 

「労働力」という名の時間を買う

 今日は労務費についてのレクチャーでしたね。

 会社は従業員から「労働力」という名の時間を買う。その労働の対価が、毎月支払われる賃金や給与、それから賞与、退職金、会社が負担する社会保険料だ。
会計では、次のように分類している。

賃金:製造活動に従事する作業者に支払われる労働の対価

雑給:パートタイマーに支払われる労働の対価

賞与手当:作業者に支給される賞与

退職給付費用:作業者の将来の退職給付の支給に備えた掛金

法定福利費:健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険料の会社負担額

ちなみに、労働の対価のうち、製造活動に従事する従業員に相当するものが労務費だ。

 質問ですが、「労働力という名の時間を買う」って、どのような意味なんですか。

 いい点に気づいたね。前回勉強したように、材料は買っても使うとは限らない。買った材料の一部を在庫として、必要なときに使うのが一般的だからね。
しかし、労働力は違うんだ。

 どこが違うのですか?

 時間はストックできない。つまり時間は「購入と消費が同時」ということなんだ。

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【第9回】

「労務費の費目別計算」

 

公認会計士 林 總

 

「労働力」という名の時間を買う

 今日は労務費についてのレクチャーでしたね。

 会社は従業員から「労働力」という名の時間を買う。その労働の対価が、毎月支払われる賃金や給与、それから賞与、退職金、会社が負担する社会保険料だ。
会計では、次のように分類している。

賃金:製造活動に従事する作業者に支払われる労働の対価

雑給:パートタイマーに支払われる労働の対価

賞与手当:作業者に支給される賞与

退職給付費用:作業者の将来の退職給付の支給に備えた掛金

法定福利費:健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険料の会社負担額

ちなみに、労働の対価のうち、製造活動に従事する従業員に相当するものが労務費だ。

 質問ですが、「労働力という名の時間を買う」って、どのような意味なんですか。

 いい点に気づいたね。前回勉強したように、材料は買っても使うとは限らない。買った材料の一部を在庫として、必要なときに使うのが一般的だからね。
しかし、労働力は違うんだ。

 どこが違うのですか?

 時間はストックできない。つまり時間は「購入と消費が同時」ということなんだ。

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連載目次

筆者紹介

林 總

(はやし・あつむ)

公認会計士
経営コンサルタント

1974年、中央大学商学部会計科卒業。外資系会計事務所、監査法人勤務を経て独立。経営コンサルティング、大学教員、執筆、講演活動などを行っている。

主な著書は『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』、『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』、『[新版]わかる!管理会計』(以上、ダイヤモンド社)、『ドラッカーと会計の話をしよう』(中経出版)、『貯まる生活』(文藝春秋)『崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で会計を学ぶ。』(清文社)ほか多数。

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