林總の
管理会計[超]入門講座
【第9回】
「労務費の費目別計算」
公認会計士 林 總
「労働力」という名の時間を買う
Q 今日は労務費についてのレクチャーでしたね。
林 会社は従業員から「労働力」という名の時間を買う。その労働の対価が、毎月支払われる賃金や給与、それから賞与、退職金、会社が負担する社会保険料だ。
会計では、次のように分類している。
◆賃金:製造活動に従事する作業者に支払われる労働の対価
◆雑給:パートタイマーに支払われる労働の対価
◆賞与手当:作業者に支給される賞与
◆退職給付費用:作業者の将来の退職給付の支給に備えた掛金
◆法定福利費:健康保険、厚生年金保険、雇用保険などの社会保険料の会社負担額
ちなみに、労働の対価のうち、製造活動に従事する従業員に相当するものが労務費だ。
Q 質問ですが、「労働力という名の時間を買う」って、どのような意味なんですか。
林 いい点に気づいたね。前回勉強したように、材料は買っても使うとは限らない。買った材料の一部を在庫として、必要なときに使うのが一般的だからね。
しかし、労働力は違うんだ。
Q どこが違うのですか?
林 時間はストックできない。つまり時間は「購入と消費が同時」ということなんだ。
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