林總の
管理会計[超]入門講座
【第13回】
「原価情報に大切なのは
「新鮮さ」と「客観性」」
公認会計士 林 總
実務の部門別計算は
原価計算基準どおりではない
林 部門費の負担について考える前に、原価計算の3つのステップについておさらいしてみよう。
君も知っているように、原価計算は
「費目別計算」→「部門別計算」→「製品別計算」
の順に行われる。
それから製品別計算は、原価を製品に対して直接集計できる「直接費」と集計できない「間接費」に分けて行われる。
Q ここまではわかります。
林 製品原価はどのように算出するかというと、直接費は費目別計算から、直接的に実際金額を集計する。
しかし、製造間接費は部門別計算から予算金額を使って行うんだ。
Q どういうことですか。
林 原価計算基準をみると、こう書いてある。
原価要素の全部又は一部は、まずこれを各製造部門および補助部門に賦課又は配賦する。・・・次いで、補助部門費は、直接配賦法、階梯式配賦法、相互配賦等にしたがい、適当な配賦基準によって、これを各製造部門に配賦し、製造部門費を計算する。
林 これが部門別計算だ。しかし、原価計算の実務では、一般に製造間接費予算金額を製品に配賦するんだ。
Q 実際の部門費計算は行われないのですか。
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