林總の
管理会計[超]入門講座
【第16回】
「経理部が行う原価計算実務の限界」
公認会計士 林 總
原価計算にまつわる『都市伝説』
林 原価計算実務には、『都市伝説』があるんだ。
Q えっ!それは何ですか?
林 『製品原価は経理部が計算するもので、標準原価計算を導入すれば原価は管理できる』というものだ。
Q それって間違いですか?
私はそう思っていましたけど・・・
林 じゃあ逆に聞くが、今まで勉強した知識をフル活用して考えた場合、君はこの都市伝説の正しさを証明できるだろうか。
Q まず前提として、原価計算って、管理会計ですよね。
だから、経理部が原価を計算するのは当然だと思います。
林 なるほど。だが、そこに大きな問題があるんだよ。
第一に経理部員は会計の専門家であるけれど、製造活動に関しては素人がほとんどだ。
その素人が生産現場の実態を会計数値に表現することができるだろうか?
Q そう言われてみれば・・・
林 つまり経理部員は、工場から上がってきた現場の情報を、会計数値に置き換える仕事をする部署でなくてはならない。
にもかかわらす、正しい製品原価を計算できると思い込んでいる。
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