値上げの「理屈」
~管理会計で正解を探る~
【第2回】
「値上げのインパクトを認識する」
~値下げ戦略の「落とし穴」~
公認会計士 石王丸 香菜子
登場人物
PNガーデン社は、生花の販売や、ガーデニング用品の製造・販売などを手がける会社です。PNガーデン社の運営する「フラワーショップ駅前店」では、アルバイトのリミちゃんが鉢植えの手入れをしています。
〈リミちゃん〉
このサボテンの鉢植え、かわいいですね~。
私も部屋に置こうかな。
〈ハナダ店長〉
リミちゃん、見る目があるね!
専門業者からこだわりのサボテン苗を直接買い付けて、僕が一鉢ずつ寄せ植えにしているんだ。サボテンの魅力は奥が深いんだよ!
こっちのサボテンの名前は・・・。
〈リミちゃん〉
(・・・また話が長くなりそうだなぁ。)
あれ? 定価800円?
先月の定価1,000円から値下げしたんですね。
〈ハナダ店長〉
(・・・また小言が始まりそうだぞ。)
大丈夫、大丈夫!
このあいだのブーケみたいに、限界利益がマイナスになっているなんてことはないから!
定価800円でも、十分変動費を上回っているんだ。
〈リミちゃん〉
20%値下げした効果はあったんですか?
〈ハナダ店長〉
もちろん!
定価を20%値下げしたら、販売個数は先月100個だったのが今月は130個になって、30%もアップしたんだ。売上もアップさ!
この戦略で頑張れば、店全体でも赤字脱出が近いぞ~!
〈リミちゃん〉
(同じようなこと、このあいだも言ってたような・・・。)
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