顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第31回】
「経費管理のKPI
(その⑤ 概算計上)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、経費管理を構成する複数のKPIから、経費計上における「概算計上」のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
経費の支出に対する物品や役務の反対給付は受けているため、経費の発生を認識しているが、金額が確定しないまま決算を迎える場合に、例外的に、経費を見積もって計上することがある。このような経費の概算計上は、おのずから経費計上の正確性の観点で課題が残る。
そこで、今回は、経理財務部門が経費の概算計上を行う場合にその正確性に与える影響を評価するKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
経費管理
〔調査対象業務プロセス〕
概算計上
〔調査項目〕
未払経費の概算計上金額と経費確定額の乖離はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
|直前決算期末の経費確定額(A)-直前決算期末の概算経費計上額(B)|
÷直前決算期末の経費確定額(A)
〔回答形式〕
「比率」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、経費管理において、会社が担う一般的な機能を、「年度予算管理」と「日常管理」に分けている。
このうち、「日常管理」を構成する機能は、「通常経費処理」、「仮払決済」、「差額決済」である。
今回解説するKPIは、「日常管理」における「通常経費処理」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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