公開日: 2014/02/13 (掲載号:No.56)
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顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル 【第35回】「個別決算業務のKPI(その② 決算承認)」

筆者: 島 紀彦

顧問先の経理財務部門の

“偏差値”が分かる

スコアリングモデル

【第35回】

「個別決算業務のKPI

(その② 決算承認)」

 

株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦

 

はじめに

今回は、個別決算業務を構成する複数のKPIから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。

個別決算業務に執りかかった経理財務部門の焦眉の急は、個別決算数値の確定である。その担当者は、個別決算数値が確定するまでは、逼迫した時間的制約の下で緊張を強いられながら仕事に当たる。しかし、経理財務部門の責任者が、心底から愁眉を開くことができるのは、個別決算数値が経営層によって正式に承認されたときであろう。経営層による個別決算数値の承認を取らないことには、仕事が経理財務部門の手から離れたとは言えない。

そこで、決算承認に関連する業務プロセスから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。

KPIの項目

〔調査対象業務〕
個別決算業務

〔調査対象業務プロセス〕
役員報告

〔調査項目〕
直前決算期末日から起算して、経営層による個別決算数値の承認日までの日数は何日ですか。日数を回答欄に記入してください。

〔回答形式〕
「日数」

 

KPIが設定された業務プロセスの確認

まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。

経済産業省スタンダードでは、個別決算業務と同義の単体決算業務において、会社が担う一般的な機能として、「決算準備」、「決算手続」、「役員報告」、「監査対応」の4個の機能を挙げている。

今回解説するKPIは、「役員報告」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。

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顧問先の経理財務部門の

“偏差値”が分かる

スコアリングモデル

【第35回】

「個別決算業務のKPI

(その② 決算承認)」

 

株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦

 

はじめに

今回は、個別決算業務を構成する複数のKPIから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。

個別決算業務に執りかかった経理財務部門の焦眉の急は、個別決算数値の確定である。その担当者は、個別決算数値が確定するまでは、逼迫した時間的制約の下で緊張を強いられながら仕事に当たる。しかし、経理財務部門の責任者が、心底から愁眉を開くことができるのは、個別決算数値が経営層によって正式に承認されたときであろう。経営層による個別決算数値の承認を取らないことには、仕事が経理財務部門の手から離れたとは言えない。

そこで、決算承認に関連する業務プロセスから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。

KPIの項目

〔調査対象業務〕
個別決算業務

〔調査対象業務プロセス〕
役員報告

〔調査項目〕
直前決算期末日から起算して、経営層による個別決算数値の承認日までの日数は何日ですか。日数を回答欄に記入してください。

〔回答形式〕
「日数」

 

KPIが設定された業務プロセスの確認

まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。

経済産業省スタンダードでは、個別決算業務と同義の単体決算業務において、会社が担う一般的な機能として、「決算準備」、「決算手続」、「役員報告」、「監査対応」の4個の機能を挙げている。

今回解説するKPIは、「役員報告」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。

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連載目次

顧問先の経理財務部門の“偏差値”が分かるスコアリングモデル [総論]

[総論] 《第1回~第9回》

  • 【第1回】
    経営者の視点で経理財務部門の課題を考える
     ~経理財務分野で解決されるべき課題~
  • 【第2回】
    スコアリングモデルの概要と基本構想
     ~専門知識はいらない~
  • 【第3回】
    スコアリングモデルの評価の視点
     ~経理財務部門は5つの視点で評価せよ~
  • 【第4回】
    KPIで評価するというアプローチ
     ~KPIを絞り込め~
  • 【第5回】
    スコアリングモデルの特長
     ~非会計情報を、定量化し、相対評価せよ~
  • 【第6回】
    スコアリングモデルで評価する留意点
     ~いきなり業績評価に使ってはいけない~
  • 【第7回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~総合スコア~
  • 【第8回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~財務諸表の信頼性スコア~
  • 【第9回】
    スコアリングデータから優秀な会社の傾向を読み取る
     ~業務の有効性・効率性スコア~

筆者紹介

島 紀彦

(しま・のりひこ)

株式会社スタンダード機構
代表取締役

昭和45年 富山県富山市生まれ
富山市立堀川中学校卒業 バスケットボール部に所属
富山県立富山高校理数科卒業 山岳部に所属
東京大学法学部(公法学科)卒業

平成6年 住友銀行入社
外資系コンサルティング会社にて、経営コンサルティングに従事
米国ロサンゼルス投資会社にて、投資調査に従事
新日本有限責任監査法人にて、事業戦略・管理会計コンサルティングに従事
平成19年6月より現職
投資・M&A分野、事業戦略・管理分野、事業再編分野、リスクマネジメント分野のコンサルティングに従事

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