顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第35回】
「個別決算業務のKPI
(その② 決算承認)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、個別決算業務を構成する複数のKPIから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。
個別決算業務に執りかかった経理財務部門の焦眉の急は、個別決算数値の確定である。その担当者は、個別決算数値が確定するまでは、逼迫した時間的制約の下で緊張を強いられながら仕事に当たる。しかし、経理財務部門の責任者が、心底から愁眉を開くことができるのは、個別決算数値が経営層によって正式に承認されたときであろう。経営層による個別決算数値の承認を取らないことには、仕事が経理財務部門の手から離れたとは言えない。
そこで、決算承認に関連する業務プロセスから、個別決算業務の効率性を評価するKPIを取り上げる。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
個別決算業務
〔調査対象業務プロセス〕
役員報告
〔調査項目〕
直前決算期末日から起算して、経営層による個別決算数値の承認日までの日数は何日ですか。日数を回答欄に記入してください。
〔回答形式〕
「日数」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、個別決算業務と同義の単体決算業務において、会社が担う一般的な機能として、「決算準備」、「決算手続」、「役員報告」、「監査対応」の4個の機能を挙げている。
今回解説するKPIは、「役員報告」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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