顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第36回】
(最終回)
「個別決算業務のKPI
(その③ 期中対応)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
最終回は、個別決算業務を構成する複数のKPIから、期中対応に関連する業務プロセスに着目したKPIを取り上げる。
経理財務部門が行う個別決算業務には、確定決算である年度決算に加えて、中間決算、四半期決算、月次決算がある。上場会社による四半期決算と四半期報告書の提出を選択していない非上場の金融商品取引法適用会社による中間決算は、いずれも法定義務であるから、その態様は一定の範疇に収まっている。しかし、月次決算となると、これは会社が経営管理のために独自で行う決算であるから、その態様は百社百様となりうる。しかも、月次決算の積み上げが年度決算であるから、月次決算のあり方が、年度の個別決算業務のサービスレベルを少なからず左右する。
そこで、個別決算業務の期中対応という視点で月次決算のあり方を評価するKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
個別決算業務
〔調査対象業務プロセス〕
期中対応
〔調査項目〕
期末決算処理項目のうち月次決算で処理する項目の比率はどの程度ですか。次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
月次決算で処理する決算処理項目数(A)÷期末決算処理項目数(B)
〔回答形式〕
「比率」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、月次決算を行う月次業績管理業務において、会社が担う一般的な機能として、「月次決算」と「業績分析」の2個の機能を挙げている。
また、個別決算業務と同義の単体決算業務において、会社が担う一般的な機能として、「決算準備」、「決算手続」、「役員報告」、「監査対応」の4個の機能を挙げている。
今回解説するKPIは、「月次業績管理業務」の「月次決算実施」、「単体決算業務」の「決算手続」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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