《速報解説》 「スキャナ保存制度への対応と監査上の留意点」、意見募集を経て正式公表~監査証拠がイメージ文書の場合などのリスク・留意点を示す~
平成28年12月26日、日本公認会計士協会は、「スキャナ保存制度への対応と監査上の留意点」(IT委員会研究報告第50号)を公表した。
《速報解説》 会計士協会、改正「公益法人会計基準に関する実務指針」を公表~過年度遡及や資産除去債務会計基準等適用にあたり留意事項を示す~
平成28年12月22日、日本公認会計士協会は「公益法人会計基準に関する実務指針」(非営利法人委員会実務指針第38号)の改正を公表した。
《速報解説》 株式保有特定会社の判定基準に新株予約権付社債を追加、保有状況如何では評価額が高くなるケースも~平成29年度税制改正大綱~
平成28年12月8日に与党から公表され22日に閣議決定された「平成29年度税制改正大綱」では、資産税に関して種々の見直しが行われているが、その中でも取引相場のない株式の評価に関しては、既報の「類似業種比準方式の見直し」(下記拙稿を参照)に加え、株式保有特定会社の判定基準にも見直しが行われており、こちらも会社によっては不利な影響及ぼす可能性がある見直しとなっている。
《速報解説》 「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い」等の改正(公開草案)が公表~指定国際会計基準等準拠の国内子会社・国内関連会社を対象範囲に~
平成28年12月22日、企業会計基準委員会は、次のものを公表し、意見募集を行っている。
① 「連結財務諸表作成における在外子会社等の会計処理に関する当面の取扱い(案)」(実務対応報告第18号の改正案)
② 「持分法適用関連会社の会計処理に関する当面の取扱い(案)」(実務対応報告第24号の改正案)
《速報解説》 相続時精算課税との併用を認める等、事業承継税制の要件緩和~平成29年度税制改正大綱~
同制度は、平成25年度の税制改正の要件緩和に伴い、平成27年度の認定件数は増加したものの、平成27年度の認定件数の推計は456件(平成28年8月 経済産業省「平成29年度税制改正に関する経済産業省要望」より)程度であり、同制度のさらなる利用促進と利便性の向上を図る必要があった。
《速報解説》 ASBJ、「公共施設等運営事業における運営権者の会計処理等に関する実務上の取扱い」(公開草案)を公表~PFI事業に係る会計処理等を整備~
平成28年12月22日、企業会計基準委員会は、「公共施設等運営事業における運営権者の会計処理等に関する実務上の取扱い(案)」(実務対応報告公開草案第48号)を公表し、意見募集を行っている。
これは、平成23年に民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成11年法律第117号)(以下「PFI法」という)が改正され、公共施設等運営権制度が新たに導入されたことによる。
《速報解説》 ASBJ、「リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い」等を公表~コメント対応、IFRSに係る論点の検討も~
平成28年12月16日、企業会計基準委員会は次のものを公表した。
① 「リスク分担型企業年金の会計処理等に関する実務上の取扱い」(実務対応報告第33号)
② 「退職給付に関する会計基準」(企業会計基準第26号)の改正
③ 「退職給付制度間の移行等に関する会計処理」(企業会計基準適用指針第1号)の改正
これにより、平成28年6月2日から意見募集していた公開草案が確定することになる。
《速報解説》 役員給与税制、各給与類型の対象範囲を拡大~平成29年度税制改正大綱~
12月8日公表の「平成29年度税制改正大綱」では、「攻めの経営」を促すべく、経営陣に中長期インセンティブを付与するための多様な業績連動報酬や自社株式報酬の導入を促進するよう、損金算入の対象範囲が拡大されることが明記された。
《速報解説》 配当・利益・簿価純資産価額の比重を1:1:1へ変更等、H29.1.1以後の類似業種比準方式を見直し、評価額への影響大のケースも~平成29年度税制改正大綱~
去る平成28年12月8日、与党より「平成29年度税制改正大綱」が公表され、その中に「類似業種比準方式の見直し」が盛り込まれ注目を集めている。
以下、今般の見直しの具体的な内容について解説を行う。なお、文中における意見の部分については、筆者の私見であることを申し添える。
