公開日: 2015/10/01 (掲載号:No.138)
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会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~ 【第12回】「重要性判断の実践事例③」~全面時価評価法とすしネタの時価表示

筆者: 石王丸 周夫

会計上の『重要性』

判断基準を身につける

~目指そう!決算効率化~

【第12回】

「重要性判断の実践事例③」

~全面時価評価法とすしネタの時価表示

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

今回は、連結財務諸表作成時の子会社の資産及び負債の評価における重要性判断を取り上げます。

まず手始めに、連結財務諸表作成手続に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題12〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 連結子会社の資産及び負債の額に重要性が乏しい場合、その子会社の資産及び負債を支配獲得時の時価により評価する手続を省略できる。

 連結子会社の資産及び負債について時価評価した際に、評価差額が借方と貸方にほぼ同額発生した場合、相殺後の評価差額は0に近くなるため、重要性はないとみなしてよい。

 連結子会社の資産及び負債の評価は、資産及び負債の残高だけでなく、損益にも重要な影響が及ぶことがある。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   1

いかがでしたか。正解できたでしょうか。

やや細かな論点ですが、こんなところにも重要性判断が顔を出すことを知っておくと、役に立つことがあります。

以下、この解答について触れながら、解説していきます。

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~目指そう!決算効率化~

【第12回】

「重要性判断の実践事例③」

~全面時価評価法とすしネタの時価表示

 

公認会計士 石王丸 周夫

 

今回は、連結財務諸表作成時の子会社の資産及び負債の評価における重要性判断を取り上げます。

まず手始めに、連結財務諸表作成手続に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。

〔問題12〕

次のの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。

 連結子会社の資産及び負債の額に重要性が乏しい場合、その子会社の資産及び負債を支配獲得時の時価により評価する手続を省略できる。

 連結子会社の資産及び負債について時価評価した際に、評価差額が借方と貸方にほぼ同額発生した場合、相殺後の評価差額は0に近くなるため、重要性はないとみなしてよい。

 連結子会社の資産及び負債の評価は、資産及び負債の残高だけでなく、損益にも重要な影響が及ぶことがある。

1・・・
2・・・
3・・・

〔解答〕   1

いかがでしたか。正解できたでしょうか。

やや細かな論点ですが、こんなところにも重要性判断が顔を出すことを知っておくと、役に立つことがあります。

以下、この解答について触れながら、解説していきます。

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連載目次

「会計上の『重要性』判断基準を身につける~目指そう!決算効率化~」(全16回)

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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