会計上の『重要性』
判断基準を身につける
~目指そう!決算効率化~
【第12回】
「重要性判断の実践事例③」
~全面時価評価法とすしネタの時価表示
公認会計士 石王丸 周夫
今回は、連結財務諸表作成時の子会社の資産及び負債の評価における重要性判断を取り上げます。
まず手始めに、連結財務諸表作成手続に関する以下の問題にチャレンジしてみてください(解答は問題のすぐ下にあります)。
〔問題12〕
次のア~ウの記述のうち、誤っているものが2つある。
その記号の組合せの番号を1つ選びなさい。
ア 連結子会社の資産及び負債の額に重要性が乏しい場合、その子会社の資産及び負債を支配獲得時の時価により評価する手続を省略できる。
イ 連結子会社の資産及び負債について時価評価した際に、評価差額が借方と貸方にほぼ同額発生した場合、相殺後の評価差額は0に近くなるため、重要性はないとみなしてよい。
ウ 連結子会社の資産及び負債の評価は、資産及び負債の残高だけでなく、損益にも重要な影響が及ぶことがある。
1・・・ア、イ
2・・・ア、ウ
3・・・イ、ウ
〔解答〕 1
いかがでしたか。正解できたでしょうか。
やや細かな論点ですが、こんなところにも重要性判断が顔を出すことを知っておくと、役に立つことがあります。
以下、この解答について触れながら、解説していきます。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。