顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第26回】
「原価管理のKPI
(その④ 原価計算単位設定)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、原価管理を構成する複数のKPIから、「原価計算単位設定」から得られる情報を使って原価管理のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
原価管理は、実際に発生した原価を製品・商品・サービスという原価計算単位で集計する原価計算手続によって行われる。製品別の原価の集計は、複雑な計算が伴うため、製品・商品・サービスの生成過程に関する専門知識や経験を持った人員によって担われることが多い。
そこで、今回は、原価管理の効率性や適正人員配置の判断に関する経営意思決定に役立つKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
原価管理
〔調査対象業務プロセス〕
原価計算
〔調査項目〕
原価管理担当者1人あたり管理する原価計算単位数はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
〔回答形式〕
「個数」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、原価管理において、会社が担う一般的な機能として、「予算策定」と「実績管理」を挙げている。
「実績管理」は、「実績原価算定」と「実績原価分析」という機能で構成される。
今回解説するKPIは、「実績原価算定」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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