顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第27回】
「経費管理のKPI
(その① 経費処理社内指導)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
前回までは「原価管理」のKPIを取り上げたが、今回から6回にわたり、「経費管理」のKPIを取り上げる。
経費管理の対象となる取引の特徴を仕入・買掛債務管理のそれと比較してみると、個々の取引金額が小さいこと、発生する取引件数が多いこと、社内においてその経費支出に関係している主管部門の数が多いこと、その使途や発生頻度がさまざまで非定型的であること等が挙げられる。
このような取引の特徴から、経費管理においては、僅少な金額の取引も含んだ多種多数の取引の正確性を限られた人員でいかに管理するのかという視点が求められる。
今回は、経費管理の入口において起票の正確性を担保するため経理財務部門が担うべきサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
経費管理
〔調査対象業務プロセス〕
経費処理社内指導
〔調査項目〕
経理財務部が主管部門から受領する経費伝票を修正する割合はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
÷直前決算期1年間で起票部門が起票した経費伝票枚数(B)
〔回答形式〕
「比率」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、経費管理において、会社が担う一般的な機能を、「年度予算管理」と「日常管理」に分けている。
このうち、「日常管理」を構成する機能は、「通常経費処理」、「仮払決済」、「差額決済」である。
今回解説するKPIは、「日常管理」における「通常経費処理」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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