顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第28回】
「経費管理のKPI
(その② 経費支払)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、経費管理を構成する複数のKPIから、経費管理の効率性を評価するKPIを取り上げる。
経費管理では、僅少な金額の取引も含む多種多数の取引が対象となるため、その事務処理に相応の負荷が伴う。そこで、経費管理を適正に行いたいと考える会社の経営者は、経費経理が効率的に行われているのか、その人員配置は適正なのか、外部委託をするべきか等といった問題について、業務改善の解決策に思いをめぐらす。
そこで、今回は、経費管理の効率性や適正人員配置の判断に関する経営意思決定に有用な情報を提供するKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
経費管理
〔調査対象業務プロセス〕
経費支払
〔調査項目〕
経費管理担当者1人あたりの経費伝票枚数はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
÷直前決算期末の経費管理担当者のべ人数(B)
〔回答形式〕
「枚数」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、経費管理において、会社が担う一般的な機能を、「年度予算管理」と「日常管理」に分けている。
今回解説するKPIは、「日常管理」を構成する「通常経費処理」、「仮払決済」、「差額決済」に共通して現われる経費支払に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。