〔中小企業のM&Aの成否を決める〕
対象企業の見方・見られ方
【第39回】
「売り手が気にしたい財務状況のポイント(後編)」
~経営指標の活用と、分析や見方のポイント②~
公認会計士・税理士
荻窪 輝明
《今回の対象者別ポイント》
買い手企業
⇒売り手の財務状況や財務分析の見方を知り、良い売り手探しのヒントに役立てる。
売り手企業
⇒売り手自身の財務状況の理解を深めて、改善とM&Aに向けたヒントを得る。
支援機関(第三者)
⇒売り手の財務状況のポイントをつかんで、M&Aの助言に役立てる。
その他の対象者
⇒売り手の財務状況の見方とポイントを知って、実務に役立てる。
1 中小企業M&AはB/S面の経営指標も大事
前回は、中小企業M&Aに関連して、売り手の財務面の観点から活用できる経営指標のうち、資本利益率や回転率・回転期間分析を中心に説明しました。今回もその続きですが、B/S面の指標を中心に説明します。
日頃の経営では、経営指標を活用する機会は多くないと思います。活用するにしても、P/L面の現象への関心が強いのではないでしょうか。しかし、M&Aでは、B/Sの情報が重要で、買い手からの関心も高いため、近い将来、M&Aを予定される売り手においては、B/Sに関係する経営指標も知っておくと、いざという時に便利です。
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