顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第22回】
「固定資産管理のKPI
(その③ 取得後追加支出)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、固定資産管理を構成する複数のKPIから、「取得後追加支出」のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
有形固定資産は、会社の営業活動を支えるために利用されるため、購入後においても追加的支出をして、機能の維持や毀損した部分の原状回復を図るだけでなく、必要に応じて資産の価値を高めたり、その耐久性を増したり、長期間にわたりメンテナンスを行うことが極めて重要となる。
今回は、取得した有形固定資産が備えている営業活動支援能力や製造能力を維持し、事故を防止して安全に利用するため、必要なメンテナンスが適正に行われることを担保するために経理財務部門が取るべき基本姿勢を問うKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
固定資産管理
〔調査対象業務プロセス〕
取得後追加支出
〔調査項目〕
経理財務部門が、メンテナンスコストの予実分析を行い、メンテナンス計画が実行されていることを検証していますか。
〔回答形式〕
「はい」「いいえ」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
前回述べたとおり、経済産業省スタンダードでは、固定資産管理において、会社が担う一般的な機能として、「資産取得」、「減価償却費管理」、「現物管理」、「資産評価(減損)」、「メンテナンス対応」、「資産除却」、「リース管理」、「固定資産税申告・納付」という8個の機能を挙げている。
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