〔中小企業のM&Aの成否を決める〕
対象企業の見方・見られ方
【第37回】
「売り手が気にしたい財務状況のポイント(前編)」
~ベンチマークにしたい公開情報~
公認会計士・税理士
荻窪 輝明
《今回の対象者別ポイント》
買い手企業
⇒売り手の財務状況や財務分析の見方を知り、良い売り手探しのヒントに役立てる。
売り手企業
⇒売り手自身の財務状況の理解を深めて、改善とM&Aに向けたヒントを得る。
支援機関(第三者)
⇒売り手の財務状況のポイントをつかんで、M&Aの助言に役立てる。
その他の対象者
⇒売り手の財務状況の見方とポイントを知って、実務に役立てる。
1 売り手を客観的に診断する
財務状況が過年度に比べて良いか悪いか、他社と比べて良いか悪いかを知るには、決算書を使った財務分析がよく用いられます。中小企業のM&Aでは、買い手が、売り手の財務分析を行うケースはあまり見られませんが、売り手の財務状況を客観視するには財務分析が効果的であり、売り手自身も、M&Aにあたって自社の状況を把握するのに有益です。
今回は売り手自身を客観的に診断するために有用と思われる公開情報と、その情報で掲載される主要な経営指標を中心にご紹介します。
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