公開日: 2025/12/18 (掲載号:No.649)
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税理士が知っておきたい不動産鑑定評価の常識 【第72回】「知っているようで知らない「固定資産税評価における路線価付設」の基礎知識」

筆者: 黒沢 泰

税理士が知っておきたい

不動産鑑定評価常識

【第72回】

「知っているようで知らない「固定資産税評価における路線価付設」の基礎知識」

 

不動産鑑定士 黒沢 泰

 

1 はじめに

現在、不動産鑑定士の行う鑑定評価は、固定資産税評価額の基となる路線価の付設に当たり、公示価格(都道府県地価調査価格を含みます)とともに活用され、固定資産評価基準(以下、「評価基準」といいます)においてもきわめて重要な位置付けにあります。それは、地価公示等の地点数は固定資産税の標準宅地の数(※1)に比べて限りがあるため、これを補足する意味で不動産鑑定士による標準宅地の鑑定評価が実施されているからです。

(※1) 標準宅地とは、用途や道路幅員、交通条件、行政上の諸条件(建蔽率、容積率ほか)等が類似する1つの地域(地区)において、間口・奥行、面積、形状等が普遍的な状況にある宅地を対象として選定されたものです(平成6年度評価替え時点では全国で約36万地点)。なお、令和7年の地価公示の地点数は全国で2万6,000地点、同じく都道府県地価調査の地点数は全国で約2万1,000地点となっています。

また、公示価格や鑑定評価によって求められた価格の7割を目安に路線価を付設することは周知のことと思われますが、どのような仕組みで活用されているのかについては意外と知られていないようです。

そこで、今回は評価基準における鑑定評価の活用の仕組みについて述べてみたいと思います。

なお、固定資産税評価額の算定方式には、「市街地宅地評価法」と「その他の宅地評価法」とがあり、市街地的形態を形成する地域には前者の方式が適用され、宅地の面する街路に路線価が付設されます(後者の方式が適用される地域では路線価は付設されません)。

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不動産鑑定評価常識

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「知っているようで知らない「固定資産税評価における路線価付設」の基礎知識」

 

不動産鑑定士 黒沢 泰

 

1 はじめに

現在、不動産鑑定士の行う鑑定評価は、固定資産税評価額の基となる路線価の付設に当たり、公示価格(都道府県地価調査価格を含みます)とともに活用され、固定資産評価基準(以下、「評価基準」といいます)においてもきわめて重要な位置付けにあります。それは、地価公示等の地点数は固定資産税の標準宅地の数(※1)に比べて限りがあるため、これを補足する意味で不動産鑑定士による標準宅地の鑑定評価が実施されているからです。

(※1) 標準宅地とは、用途や道路幅員、交通条件、行政上の諸条件(建蔽率、容積率ほか)等が類似する1つの地域(地区)において、間口・奥行、面積、形状等が普遍的な状況にある宅地を対象として選定されたものです(平成6年度評価替え時点では全国で約36万地点)。なお、令和7年の地価公示の地点数は全国で2万6,000地点、同じく都道府県地価調査の地点数は全国で約2万1,000地点となっています。

また、公示価格や鑑定評価によって求められた価格の7割を目安に路線価を付設することは周知のことと思われますが、どのような仕組みで活用されているのかについては意外と知られていないようです。

そこで、今回は評価基準における鑑定評価の活用の仕組みについて述べてみたいと思います。

なお、固定資産税評価額の算定方式には、「市街地宅地評価法」と「その他の宅地評価法」とがあり、市街地的形態を形成する地域には前者の方式が適用され、宅地の面する街路に路線価が付設されます(後者の方式が適用される地域では路線価は付設されません)。

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連載目次

税理士が知っておきたい
不動産鑑定評価の常識

第1回~第40回 ※クリックするとご覧いただけます。

第41回~

筆者紹介

黒沢 泰

(くろさわ・ひろし)

大手鉄鋼メーカーの系列会社(部長職)にて不動産鑑定業務を中心に担当。不動産鑑定士。

【役職等】
不動産鑑定士資格取得後研修担当講師(財団の鑑定評価、現在)、不動産鑑定士実務修習修了考査委員(現在)、不動産鑑定士実務修習担当講師(行政法規総論、現在)、(公社)日本不動産鑑定士協会連合会調査研究委員会判例等研究委員会小委員長(現在)

【主著】
『土地の時価評価の実務』(平成12年6月)、『固定資産税と時価評価の実務Q&A』(平成27年3月)、『基準の行間を読む 不動産評価実務の判断と留意点』(令和元年8月)『土地利用権における鑑定評価の実務Q&A』(令和3年12月)『新版 実務につながる地代・家賃の判断と評価』(令和4年9月)『新版/税理士を悩ませる『財産評価』の算定と税務の要点』(令和5年7月)『税理士が知っておきたい/実務で役立つ 不動産鑑定評価の常識』(令和6年7月)『不動産鑑定評価書を読みこなすための基礎知識』(令和7年4月、以上清文社)、『新版 逐条詳解・不動産鑑定評価基準』(平成27年6月)『新版 私道の調査・評価と法律・税務』(平成27年10月)、『不動産の取引と評価のための物件調査ハンドブック』(平成28年9月)、『すぐに使える不動産契約書式例60選』(平成29年7月)『雑種地の評価 裁決事例・裁判例から読み取る雑種地評価の留意点』(平成30年12月、以上プログレス)、『事例でわかる不動産鑑定の物件調査Q&A(第2版)』(平成25年3月)、『不動産鑑定実務ハンドブック』(平成26年7月、以上中央経済社)ほか多数。

     

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