顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第17回】
「棚卸資産管理のKPI
(その① 受払検証)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
前回までは「仕入・買掛債務管理」のKPIを取り上げたが、今回から3回にわたり、「棚卸資産管理」のKPIを取り上げる。
棚卸資産は、販売用の商品・製品、製造中の半製品・仕掛品、その原材料の総称である。それらは、営業活動の仕入を受けることによって増加し、販売で払い出されることによって減少する。その残高は、帳簿棚卸や実地棚卸により数えることによって確定するが、いずれの場合も有効な管理を行うためには、棚卸資産の受払の記録を継続していることが求められる。
この点で「棚卸資産管理」は、これまで取り上げた「売上・売掛債権管理」や「仕入・買掛債務管理」と業務の流れにおいて密接に連動している。
そこで、今回は、有効な棚卸資産管理を行う前提となる受払の継続記録の正確性を担保するKPIを取り上げる。
なお、スコアリングモデルを構成する18種類の業務全体の中では、「棚卸資産管理」は、該当する会社だけが回答する選択調査項目である。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
棚卸資産管理
〔調査対象業務プロセス〕
受払検証
〔調査項目〕
修正前帳簿記録と実地棚卸の乖離はどの程度ですか。
次の式に従って算出した数値を回答欄に記入してください。
|直前決算期末の棚卸差異(A)| ÷ 直前決算期末の実地棚卸高(B)
〔回答形式〕
「比率」
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