《速報解説》
国税不服審判所
「公表裁決事例(平成29年7月~9月)」
~注目事例の紹介~
税理士・公認不正検査士(CFE)
米澤 勝
過去の公表裁決事例紹介はこちら
国税不服審判所は、平成30年3月19日、「平成29年7月から9月分までの裁決事例の追加等」を公表した。今回追加された裁決は表のとおり、全12件であった。
今回の公表裁決では、国税不服審判所によって課税処分等の一部又は全部が取り消された裁決が6件、棄却又は却下された裁決が6件となっている。税法・税目としては、国税通則法が4件、法人税法が3件、所得税法及び消費税法が各2件、国税徴収法が1件であった。
なお、前回の公表裁決事例から、争点については棄却しながら、原処分庁による処分の誤りを是正するための一部取消し事例について、文末に理由が追記されている事例がみられるようになったが、今回では、下記に掲げる⑤・⑩の裁決事例要旨にも同様の記述がみられる。公表裁決のわかりやすさを高めようとする取組みの一環であろうと理解し、評価したい。
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