〔中小企業のM&Aの成否を決める〕
対象企業の見方・見られ方
【第19回】
「M&AのためのB/SとP/Lの基本姿勢~B/S編~」
公認会計士・税理士
荻窪 輝明
《今回の対象者別ポイント》
買い手企業
⇒M&Aの売り手探しに際して有用な財務面の見方のヒントを得る。
売り手企業
⇒M&Aに備えて財務面のどこに着目するかを知る。
支援機関(第三者)
⇒売り手の財務面の見方のポイントを知りM&Aの助言や支援に活かす。
その他の対象者
⇒売り手に対する視点を通じて対象企業の見方・見られ方のポイントをつかむ。
1 過去の期間の蓄積情報の把握と時価の情報源としてB/Sは重要
中小企業の経営者に「どの決算書を意識し重視するか」という質問をすれば、相当な割合でP/Lは挙がる一方、B/SはP/Lと比べると相対的に意識が薄く、さほど重視していないという回答結果になるのではないでしょうか。もちろん、キャッシュ全体や借入残高を把握するために便利ですから、部分的には活用が考えられます。そうは言っても、やはり、毎期の業績の方がシンプルに経営者の心をつかみやすいと思います。
しかし、M&Aの世界では、B/SはP/Lと匹敵するくらい、いやそれ以上か、いやいやそもそも比べられるものでも、優劣をつけるものでもまったくありませんが、とにかくB/Sは重要です。
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