平成28年3月期決算における会計処理の留意事項
【第3回】
「企業結合会計基準等の改正」
仰星監査法人
公認会計士 西田 友洋
- 【第1回】 平成27年度税制改正及び平成28年度税制改正大綱
- 【第2回】 税効果会計の改正
- 【第3回】 企業結合会計基準等の改正 ※本稿
- 【第4回】 金融庁の平成26年度有価証券報告書レビューの審査結果
なお、以下では、3月31日を決算日とする会社を前提に解説している。
平成25年9月13日に以下の会計基準、適用指針が改正されている。
- 企業会計基準第21号「企業結合に関する会計基準(以下、「企業結合基準」という)」
- 企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準(以下、「連結基準」という)」
- 企業会計基準第7号「事業分離等に関する会計基準」
- 企業会計基準適用指針第10号「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適用指針(以下、「企業結合適用指針」という)」
- 企業会計基準第6号「株主資本等変動計算書に関する会計基準(以下、「株主資本基準」という)」
- 企業会計基準適用指針第9号「株主資本等変動計算書に関する会計基準の適用指針(以下、「株主資本適用指針」という)」
- 企業会計基準第5号「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準(以下、「純資産基準」という)」
- 企業会計基準適用指針第8号「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針(以下、「純資産適用指針」という)」
- 企業会計基準第25号「包括利益の表示に関する会計基準(以下、「包括利益基準」という)」
- 企業会計基準第2号「1株当たり当期純利益に関する会計基準(以下、「1株基準」という)」
- 企業会計基準適用指針第4号「1株当たり当期純利益に関する会計基準の適用指針」
また、平成26年2月24日に日本公認会計士協会の以下の実務指針が改正されている。
- 会計制度委員会報告第4号「外貨建取引等の会計処理に関する実務指針」
- 会計制度委員会報告第6号「連結財務諸表における税効果会計に関する実務指針(以下、「連結税効果指針」という)」
- 会計制度委員会報告第7号「連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針(以下、「資本連結指針」という)」
- 会計制度委員会報告第7号(追補)「株式の間接所有に係る資本連結手続に関する実務指針」
- 会計制度委員会報告第8号「連結財務諸表等におけるキャッシュ・フロー計算書の作成に関する実務指針(以下、「キャッシュ指針」という)」
- 会計制度委員会報告第9号「持分法会計に関する実務指針(以下、「持分法指針」という)」
- 「土地再評価差額金の会計処理に関するQ&A」
- 「金融商品会計に関するQ&A」
ここでは、企業結合基準等の以下の主な改正点について解説する。なお、ここでは、すべて連結財務諸表作成会社のみに限定して解説している。
1 表示方法の変更
2 子会社株式の追加取得、一部売却等
3 取得関連費用
4 複数の取引が1つの企業結合等を構成している場合
5 暫定的な会計処理
6 連結キャッシュ・フロー
7 注記
8 適用時期
1 表示方法の変更
連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結貸借対照表、連結財務諸表における1株あたり注記の表示方法が変更されている。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。