〔中小企業のM&Aの成否を決める〕
対象企業の見方・見られ方
【第38回】
「売り手が気にしたい財務状況のポイント(中編)」
~経営指標の活用と、分析や見方のポイント①~
公認会計士・税理士
荻窪 輝明
《今回の対象者別ポイント》
買い手企業
⇒売り手の財務状況や財務分析の見方を知り、良い売り手探しのヒントに役立てる。
売り手企業
⇒売り手自身の財務状況の理解を深めて、改善とM&Aに向けたヒントを得る。
支援機関(第三者)
⇒売り手の財務状況のポイントをつかんで、M&Aの助言に役立てる。
その他の対象者
⇒売り手の財務状況の見方とポイントを知って、実務に役立てる。
1 経営指標を活用する
中小企業のM&Aでは、M&Aの成立に至る過程で必ず譲渡等の「価額」が登場します。「◯千万円」「◯億円」と提示がある際、価額は買い手側から売り手側に投げかけられる、売り手自身の価値に対するいわば評価額です。この評価にあたって、買い手側は決算などの会計情報からのみで価額を算定するわけではないですが、それでも、買い手側にとって決算は極めて重要な情報源となります。このため、M&Aでは決算書から得られる情報に対する買い手の関心は高いと思った方がよいでしょう。
そこで今回は、前回の内容を踏まえて、決算の情報に基づく主要な経営指標を活用しながら、売り手目線による分析や見方のポイントをご紹介します。
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