《速報解説》 会計士協会が研究報告として「フォレンジック業務に関する研究」を公表~リスクの概要、必要な能力・知見等、業務支援事例等を切り口に取りまとめる~
この研究報告は、フォレンジック業務を行う会計事務所等の実務及び業務開発に資するため、改めて整理を行い、主に「リスクの概要」「必要な能力・知見等」「業務支援事例」といった切り口から取りまとめを行ったものであると紹介されている。
monthly TAX views -No.117-「どうなる「財源三兄弟」」
霞が関で「財源三兄弟」と呼ばれている課題がある。「こども政策」、「GX(グリーントランスフォーメーション)」、「防衛費」の3つである。いずれも、相当規模の予算措置が必要な政策・事業で、財源をどう調達するのかという共通の問題がある。
暗号資産(トークン)・NFTをめぐる税務 【第2回】
法律上は、資金決済法に暗号資産の細かい定義が設けられている。
同法2条5項1号の暗号資産は、「1号暗号資産」、同項2号の暗号資産は「2号暗号資産」と呼ばれている。
資金決済法において暗号資産とは次のものである。ただし、金融商品取引法2条3項の電子記録移転権利を表示するものを除く。
法人税の損金経理要件をめぐる事例解説 【事例45】「競走馬を保有する法人における見舞金相当額の経理方法」
私は、関東北部においてホームセンターを運営する株式会社X(資本金91,000万円の3月決算法人)で総務部長を務めております。わが社は元々総合商社に勤務していた社長が20年前に創業した会社で、地元の農家に対し、農協では買えないけれども必要な機材を提供して事業基盤を固めたのち、一般家庭向けのDIYグッズを販売して一気に事業を拡大して、現在は北関東一円に30店舗を展開するまでになりました。
〈判例・裁決例からみた〉国際税務Q&A 【第23回】「OECDモデル条約コメンタリーは、租税条約を解釈するための規範となるか」
租税条約の解釈に際し、OECDモデル条約コメンタリーはどのように取り扱われるのでしょうか。
〔事例で解決〕小規模宅地等特例Q&A 【第54回】「敷地所有権者の相続に係る特定居住用宅地等の特例の適用(配偶者居住権設定後に二次相続があった場合)」
甲の相続(一次相続)では、下記のとおり甲の建物持分について配偶者居住権が設定され、甲の配偶者である乙が配偶者居住権及び敷地利用権を取得し、甲の建物所有権の持分、敷地所有権及び土地所有権は、長男である丙が取得しました。甲の相続後は、乙、丙及び丙の子である丁が引き続き居住の用に供していましたが、乙より前に丙に相続が発生しました。
租税争訟レポート 【第63回】「税務職員による税務相談と信義則違反(国税不服審判所令和2年4月13日裁決)」
本件は、本件は、審査請求人が、相続により取得した土地に対し、小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例(以下、「本件特例」と略称する)を適用して相続税の申告をしたところ、原処分庁が、当該特例の適用はないとして原処分を行ったのに対し、請求人らが、税務相談において当該特例の適用がある旨の回答を受けていたから原処分は信義則に反し違法であるとして、その全部の取消しを求めた事案である。
〈一から学ぶ〉リース取引の会計と税務 【第2回】「リースのメリットとデメリット」
【第1回】では、レンタルや購入との違いを確認し、リースの定義を整理しました。設備投資をする際には、主に「自己資金」「借り入れ」「リース」といった資金調達を用いて設備を購入しますが、どの方法で設備を使える状態にするかは選択する必要があります。
〔事例で使える〕中小企業会計指針・会計要領《収益・費用の計上-収益認識》編 【第3回】「返品権付きの販売」
今回の『収益認識』編では、中小企業に適用義務化されなかった収益認識会計基準や平成30年度税制改正後の法人税等の取扱いによる会計処理をご紹介します。それらの中から今回は、「返品権付きの販売」を取り上げます。
〔中小企業のM&Aの成否を決める〕対象企業の見方・見られ方 【第31回】「不採算の売り手に対してM&Aをする場合の再生の着眼点」~再生させるように相手を磨くことのできる買い手になるために~
中小企業同士でも、一方(買い手)が他方(売り手)を救済するために行われるM&Aのケースは少なくありません。買い手はわざわざ不採算の売り手と共に歩む道を選択するわけですから、どれくらいの期間がかかるかわからないにせよ、採算にのせてM&Aの効果を高めたいものです。売り手としても、自力では抜け出せない状況を買い手の力を借りてなるべく早く脱したいのではないでしょうか。