小説 『法人課税第三部門にて。』
【第8話】
「優良法人の税務調査(その2)」
公認会計士・税理士 八ッ尾 順一
(前回のつづき)
「債権者の合意書の結果通知書は、確定申告書を提出した後に、送られてきたのですが・・・」
齋藤課長は、吉田税理士に説明している。
「・・・だから、先生にこの雑損処理を相談したときは・・・この結果通知書は、まだ受け取っていなかったのです・・・」
吉田税理士は黙ったままである。
「・・・」
お昼時で、渕崎統括官と田村上席は食事のため、会議室にはいない。
「・・・まあ、とりあえず、食事をしましょう・・・」
会長が、会議室の机におかれた弁当を前にして、吉田税理士に声をかけた。
「そうですね・・・それでは、頂きます」
吉田税理士は、弁当を食べ始める。
会長も齋藤課長も、弁当の蓋を開けた。
「・・・ところでこの辺りに、どこか食べる所があるのですか?」
吉田税理士が会長に尋ねた。
「そうですね・・・あまり昼食をとるお店はないのですが・・・」
「税務署の人は、どこで食べるのでしょうかね?」
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