《速報解説》
「ハイブリッド型バーチャル株主総会の実施ガイド」が意見募集を経て正式公表される
~遠方株主の総会参加・出席の拡大が期待される一方、留意すべき点も~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
2020年2月26日、経済産業省は、「ハイブリッド型バーチャル株主総会の実施ガイド」を公表した。これにより、2019年12月26日から意見募集していた実施ガイド(案)が確定することになる。実施ガイド案の意見募集結果も公表されている。
これは、ハイブリッド型バーチャル株主総会を実施する際の法的・実務的論点、及び具体的取扱いを明らかにするためのものである。
ハイブリッド型バーチャル株主総会とは、取締役や株主等が一堂に会する物理的な場所で株主総会(リアル株主総会)を開催する一方で、リアル株主総会の場に在所しない株主がインターネット等の手段を用いて遠隔地から参加/出席することができる株主総会のことである。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
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