顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第30回】
「経費管理のKPI
(その④ 仮払処理)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、経費管理を構成する複数のKPIから、「仮払処理」に関連する業務プロセスを評価するKPIを取り上げる。
現金や小切手等の金銭の支出をしたが、具体的な取引に対応する相手勘定科目や金額が確定できない場合、仮払金として処理するが、このような仮払処理は、精算されるまで勘定科目が定まらない状態が続くため、適正に管理をしなければ、財務諸表の信頼性を損なうだけでなく、使途不明金が放置されることになり不正の温床になりかねない。
そこで、今回は、経理財務部門がそのような仮払金を処理する業務プロセスのサービスレベルを評価するKPIを紹介しよう。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
経費管理
〔調査対象業務プロセス〕
仮払処理
〔調査項目〕
仮払勘定発生日から起算して、仮払精算完了日までの平均日数は何日ですか。
日数を回答欄に記入してください。
〔回答形式〕
「日数」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、経費管理において、会社が担う一般的な機能を、「年度予算管理」と「日常管理」に分けている。
このうち、「日常管理」を構成する機能は、「通常経費処理」、「仮払決済」、「差額決済」である。
今回解説するKPIは、「日常管理」における「仮払決済」に関連する業務プロセスにおいて設定されている。
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