事例で検証する
最新コンプライアンス問題
【第35回】
「信用組合による不正融資と、その後の第三者委員会への調査妨害(下)」
弁護士 原 正雄
前回に続き、第三者委員会の調査報告書が報告するI信用組合の不正のうち、①約250億円の不正融資、②約2億円の横領とその隠蔽、③I信用組合による第三者委員会の調査への妨害の3つを中心に論ずる。
3 第三者委員会の調査への妨害
I信用組合の問題は、前回の①不正融資や②横領に尽きるものではなかった。むしろ、第三者委員会の調査が開始した後こそ、I信用組合の抱える問題が顕在化した。
調査報告書によれば、③I信用組合が第三者委員会の調査に対して徹底的に抵抗した様子がうかがえる。第三者委員会は「不祥事に伴う第三者委員会の調査実務でも前例のない状況」「当組合が意図的に不祥事件を矮小化しようとしているのではないか」と評価している。具体的な状況は、以下のとおりである。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。
すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。
Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。
会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。
