顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第8回】
「スコアリングデータから
優秀な会社の傾向を読み取る」
~財務諸表の信頼性スコア~
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
前回は、優秀な会社の傾向を読み取るにあたり、スコアリングモデルにおける「総合スコア」を取り上げた。
今回取り上げるのは、「財務諸表の信頼性スコア」である。
財務諸表の信頼性スコアは、第3回で述べた5つの視点のうち、「正確性」、「安定性」、「リスク管理」から適切なKPIを抽出して算出され、経理財務部門が作成する財務諸表の信頼性のレベルを表すスコアである。
では、実際の会社を評価した財務諸表の信頼性スコアから、どのような傾向を読み取ることができるだろうか。
財務諸表の信頼性スコアの全体分布
今回も、平成18年に行った134社によるスコアリングデータを紹介する。母集団は134社である(図表11)。
図表11 スコアリングモデルに参加した会社 (再掲)
※画像をクリックすると、別ページでPDFファイルが開きます。
まず、財務諸表の信頼性スコアの分布を見ていただきたい(図表16)。
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