〈注記事項から見えた〉
減損の深層
【第15回】
「自動車関連部材の事業が減損に至った経緯」
-戻らない需要-
公認会計士 石王丸 周夫
〈はじめに〉
今回取り上げる事例は、自動車のシート用クッション材等を欧州自動車メーカーに供給している製造拠点について、減損損失を計上した事例です。
発泡スチロールのメーカーとして知られるこの会社は、コロナ前の2019年2月に、欧州で自動車部材の製造拠点等を展開する製造メーカー、Proseat GmbH & Co. KG等(以下、Proseatグループ)を買収しました。同社は、その後、2022年3月期にProseatグループの固定資産について多額の減損損失を計上し、2025年3月期には、それに次ぐ規模の減損損失を計上しています。以下で取り上げるのは、2025年3月期の事例です。
2度目の減損の背景には、一度失われた需要は完全には戻らないという法則めいたものがあるようにも思えます。
早速、事例を見ていきましょう。
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