〈注記事項から見えた〉減損の深層 【第1回】「印刷機メーカーが減損に至った経緯」-深層に横たわる問題-
筆者:石王丸 周夫
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〈注記事項から見えた〉
減損の深層
【第1回】
「印刷機メーカーが減損に至った経緯」
-深層に横たわる問題-
公認会計士 石王丸 周夫
-連載開始にあたって-
「減損が実施されたとき」は、「会社にとって“一大事”が起きているとき」です。
一般に「減損の注記」は、さらっと書いてあるものが多いのですが、よく読むと、会社が直面している深刻な問題が浮かび上がってくるものもあります。
この連載では、開示された実際の減損の注記を読みながら、深層に横たわる問題を明らかにしていきます。
決算書の読み手のための解説です。
〈今回の注記事例〉
コロナ禍の真っ只中で迎えた2020年3月期決算。
日本のある印刷機械メーカーは、中核工場の資産の減損処理を実施しました。
「減損」とは、資産の簿価を切り下げる会計処理です。
しかし、対象となったこの資産は、壊れたわけでもなければ、使用休止となったわけでもありません。これまでどおり稼働しています。
では一体何があったのか、減損の注記から読み解いていきましょう。
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連載目次
〈注記事項から見えた〉
減損の深層
- 【第1回】 印刷機メーカーが減損に至った経緯-深層に横たわる問題-
- 【第2回】 旅行ガイドブック制作事業が減損に至った経緯-気になる“減損後” -
- 【第3回】 ドラッグストアが減損に至った経緯-成長拡大路線の行方は?- 3/25公開
- 【第4回】 歯科器材メーカーが減損に至った経緯-コロナの陰に隠された本当の問題- 4/28公開
- 【第5回】 レストラン・ホテル業が減損に至った経緯-いつ減損したかで異なる意味- 5/27公開
筆者紹介
石王丸 周夫
(いしおうまる・のりお)
公認会計士
石王丸公認会計士事務所1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。【主な著作】
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額』
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方』
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)
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