顧問先の経理財務部門の
“偏差値”が分かる
スコアリングモデル
【第24回】
「原価管理のKPI
(その② 目標コスト改定)」
株式会社スタンダード機構
代表取締役 島 紀彦
はじめに
今回は、原価管理を構成する複数のKPIから、「目標コスト改定」のサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
原価管理は、製品・商品・サービス1単位あたりの原価標準となる目標コストを設定し、目標コストと実際に発生したコストを比較して原価差異の要因を分析し、実際のコストを目標コストの範囲に抑える活動であるが、その原価管理を有効に行うためには、目標コストが生産販売実態に即して設定されることが求められる。
そこで、今回は、原価管理の目的を達成するために目標コストの適切性を担保する業務プロセスのサービスレベルを評価するKPIを取り上げる。
◆KPIの項目◆
〔調査対象業務〕
原価管理
〔調査対象業務プロセス〕
原価差異分析
〔調査項目〕
事業の外部・内部要因に応じて目標コストの改定を検討する頻度は何日ごとですか。
頻度の日数を回答欄に記入してください。
〔回答形式〕
「日数」
KPIが設定された業務プロセスの確認
まず、経済産業省スタンダードで整理された業務プロセスを引用しながら、このKPIに対応する業務プロセスを押さえておこう。
経済産業省スタンダードでは、原価管理において、会社が担う一般的な機能として、「予算策定」と「実績管理」を挙げている。
「予算策定」は、原価予算策定という機能で構成される。
また「実績管理」は、実績原価算定と実績原価分析という機能で構成される。
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