〔中小企業のM&Aの成否を決める〕
対象企業の見方・見られ方
【第24回】
「売り手企業に対する見方の失敗」
~失敗事例から学ぶ回避策~
公認会計士・税理士
荻窪 輝明
《今回の対象者別ポイント》
買い手企業
⇒M&Aの売り手を見る際の留意点を知る。
売り手企業
⇒M&Aによる統合後の失敗を回避するためのヒントを得る。
支援機関(第三者)
⇒売り手に対する見方のポイントと留意点を知りM&Aの助言や支援に活かす。
その他の対象者
⇒売り手に対する視点を通じて対象企業の見方・見られ方のポイントをつかむ。
中小企業における事業承継の手段として活用されるケースを含めて、M&Aの浸透度は中小企業においても高まっています。
一方で、統合後にリスクが顕在化する可能性もあるため、ブームだから、M&Aが手段として有効に考えられそうだから、といった理由だけではM&Aを安易に選択できません。特に、買い手は、資金を出して売り手を譲り受ける大きな投資をしますので、売り手に対する見方の失敗を避けたいところです。
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