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AIで士業は変わるか? 【第13回】「高度専門業務は外注される時代へ」

例えば、税務申告書を作成する税理士と税務コンサルティングを行う税理士が別々であっても構わない。売上総額という意味では前者の方が高額であるが、1時間当たりの単価という意味では後者の方が高額である。今までは、1人の税理士がすべてを行っていたために非効率であったが、分業が成立すると効率的に仕事ができるようになる。

# No. 267 (掲載号)
# 佐藤 信祐
2018/05/10

AIで士業は変わるか? 【第12回】「税務会計の分野において、AIに『代替し得るもの』と『代替し得ないもの』」

アーサー・C・クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」(1968年)における人工知能・HAL9000型コンピュータの描写に見られるように「AIが人間に代替し得るか?」というテーマに関する議論は古くからあったが、近年になって、インターネットが普及し、コンピュータが扱えるデータ量や演算速度などが飛躍的に向上し、実際に将棋や囲碁などの対局において、コンピュータがトップクラスの棋士に勝ってしまうような事例が増えてきたことなどから、より現実的な問題として、我々が考えなければならない重要な命題へと変貌を遂げて来ているように思う。

# No. 266 (掲載号)
# 田川 嘉朗
2018/04/26

AIで士業は変わるか? 【第11回】「AIが企業の情報開示に与える影響」

最近仲間同士集まった際に必ず話題に上がる言葉といえば、仮想通貨とAIです(仮想通貨の方は、いろいろあって若干沈静化していますが)。これらは明らかに「ブーム」と言っていいでしょう(仮想通貨の方は「バブル」?)。
新聞でAIという言葉を目にしない日はおそらくないかと思いますし、「週刊東洋経済」や「週刊ダイヤモンド」といった経済誌から「週刊ポスト」や「週刊現代」といった大衆誌まで、多くの特集が組まれ、AIの専門家や、専門家なのかどうかよく分からない評論家やコンサルタントまでが、「AIに仕事が奪われる」といった、こちらの不安を煽るようなことを言っています。

# No. 265 (掲載号)
# 鈴木 広樹
2018/04/19

AIで士業は変わるか? 【第10回】「AIの進化がもたらす将来の税務の姿」

AIによって、会計事務所の多くの仕事は、浸食されるという。税理士の業務は、税理士法2条及び同法2条の2において、①税務代理、②税務書類の作成、③税務相談、④会計業務、そして⑤租税に関する訴訟の補佐人となっている。
この中で、②と④は、税理士事務所の主たる業務である(③は、将来において、AIによって全て代替可能になることはないので、この業務は税理士にとってますます重要になる)。②と④の業務内容は数字を扱うことが多いことから、AIにふさわしい仕事である。今でもこの分野は、昔と比べるとコンピュータ化が進んでおり、会計・税務ソフトを使えば、簡単に確定申告書等は作成できる。

# No. 264 (掲載号)
# 八ッ尾 順一
2018/04/12

AIで士業は変わるか? 【第9回】「AI等のIT環境の変化が監査人・監査業務にもたらす影響」

研究機関の報告で、「人工知能やロボット等による代替可能性が高い100種の職業」に会計士が挙げられ、関連報道もあったことから現役の公認会計士の方々が将来に不安を感じているとか、職業の魅力が感じられず受験生が減ったりしないかというような懸念を述べられる方もいらっしゃると聞く。

# No. 263 (掲載号)
# 小池 聖一・パウロ
2018/04/05

AIで士業は変わるか? 【第8回】「移転価格等の国際税務におけるデジタル化・AI活用の可能性」

各国の税務当局は、ペーパレス化、電子化、オンライン化やビッグデータの活用といったデジタル化を進めています。例えば、納税者の会計データの定期的提出や、デジタルインボイスの導入を進めており、デジタルインボイスは、メキシコ、中国、ロシア、ブラジルで既に義務化されています。また、国税庁も、2017年6月に10年後の税務行政の将来像を公表し、情報通信技術(ICT)や人工知能(AI)を活用した納税者の利便性の向上、課税・徴収の効率化・高度化を将来像として掲げ、今後も税務行政のデジタル化が国内外で進むものと考えられています。

# No. 262 (掲載号)
# 水村 浩司
2018/03/29

AIで士業は変わるか? 【第7回】「デジタルで実現する未来の会計監査」

会計監査はイノベーションの過渡期にある。第3次ブームとも言われるAI(人工知能)の進展と普及、業務の自動化を実現するRPA(robotic process automation)に注目が集まり、監査先企業に限らず筆者ら監査法人にとってもデジタル戦略が重要な経営課題になっている。
本稿では、デジタルを起点に、会計監査の将来像を示してみたい。

# No. 261 (掲載号)
# 加藤 信彦 、小形 康博
2018/03/22

AIで士業は変わるか? 【第6回】「AIにできること、ヒトだけができること」

ネアンデルタール人は、今から約20万年から3万年前くらいの間にヨーロッパと西アジアに住んでいた腕の良い賢い狩猟採集者で、石器を使い、火を使って食物を調理していました。
彼らは筋肉質の体格で、原牛やシマ馬や鹿などの大型動物を仕留め、生活していました。彼らもホモサピエンスと同様、氷河期の厳しい環境の中を生き延びました。

# No. 260 (掲載号)
# 斎藤 博明
2018/03/15

AIで士業は変わるか? 【第5回】「AIの時代の税理士業を予想する」

「コンピューターが人間と同じ思考をするようになる」「ロボットが意識を持つようになる」などの議論があるが、そんなことは全くあり得ない。

# No. 259 (掲載号)
# 関根 稔
2018/03/08

AIで士業は変わるか? 【第4回】「AIで不動産鑑定士の業界はどうなるか」

AIの進化による影響の前に、まず、「不動産鑑定士は何をやっているか」を知っていただく必要があります。
不動産鑑定士にとって最もと言っていいほど重要な業務として、地価公示法に基づく地価公示価格(毎年1月1日付けの評価額が公示される)の鑑定評価があります。

# No. 258 (掲載号)
# 芳賀 則人
2018/03/01

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