〈桃太郎で理解する〉
収益認識に関する会計基準
【第13回】
「もし鬼退治後のパトロールまで頼まれていたら
~取引価格の配分」
公認会計士 石王丸 周夫
1 鬼退治の3ヶ月後、パトロールへ行くことに・・・
桃太郎がイヌを連れて鬼ヶ島へと旅していると、サルがやってきました。
「桃太郎さん、お腰につけたきびだんごを、ひとつ私にくださいな。」
「鬼ヶ島について来るならあげましょう。」
「もちろんついていきます!」
「それはよかった! でもそれだけじゃなくてね、鬼退治が終わって3ヶ月経ったら、鬼ヶ島の様子を見てきてくれないか?」
「えっ・・・」
そう言われてちょっと心配になったサルは、どんな仕事なのか聞きました。
「3ヶ月後は、もう鬼はいませんよね・・・いったい何を見てくればいいんですか?」
「別の鬼がよそからやってきて、島に住みついていないかを見てきてほしいんだ。鬼退治と合わせて引き受けてくれたら、小さなきびだんごを1つ、おまけにあげるよ。」
「なるほど! その程度のことでしたらお任せください!」
桃太郎の説明を聞いて、サルも納得したようです。
このように、鬼退治の3ヶ月後、鬼ヶ島をパトロールすることになりました。
サルは3ヶ月後の追加サービスも含めて一括で承諾しましたが、このような場合、サルの収益認識はどのようになるでしょうか。
以下、収益認識会計基準に照らして考えていきましょう。
2 ポイントは「鬼ヶ島パトロール業務をどう捉えるか」
まず、サルが桃太郎に提供する仕事を整理してみると、大きく2つに分けられます。
1つは「鬼退治同行サービス」、もう1つは「鬼ヶ島パトロールサービス」です。
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