公開日: 2019/09/05 (掲載号:No.334)
文字サイズ

〈桃太郎で理解する〉収益認識に関する会計基準 【第13回】「もし鬼退治後のパトロールまで頼まれていたら~取引価格の配分」

筆者: 石王丸 周夫

桃太郎で理解する〉

収益認識に関する会計基準

【第13回】

「もし鬼退治後のパトロールまで頼まれていたら
~取引価格の配分」

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 鬼退治の3ヶ月後、パトロールへ行くことに・・・

桃太郎がイヌを連れて鬼ヶ島へと旅していると、サルがやってきました。
「桃太郎さん、お腰につけたきびだんごを、ひとつ私にくださいな。」
「鬼ヶ島について来るならあげましょう。」
「もちろんついていきます!」

「それはよかった! でもそれだけじゃなくてね、鬼退治が終わって3ヶ月経ったら、鬼ヶ島の様子を見てきてくれないか?」
「えっ・・・」

そう言われてちょっと心配になったサルは、どんな仕事なのか聞きました。

「3ヶ月後は、もう鬼はいませんよね・・・いったい何を見てくればいいんですか?」
「別の鬼がよそからやってきて、島に住みついていないかを見てきてほしいんだ。鬼退治と合わせて引き受けてくれたら、小さなきびだんごを1つ、おまけにあげるよ。」

「なるほど! その程度のことでしたらお任せください!」
桃太郎の説明を聞いて、サルも納得したようです。

このように、鬼退治の3ヶ月後、鬼ヶ島をパトロールすることになりました。

サルは3ヶ月後の追加サービスも含めて一括で承諾しましたが、このような場合、サルの収益認識はどのようになるでしょうか。

以下、収益認識会計基準に照らして考えていきましょう。

 

2 ポイントは「鬼ヶ島パトロール業務をどう捉えるか」

まず、サルが桃太郎に提供する仕事を整理してみると、大きく2つに分けられます。
1つは「鬼退治同行サービス」、もう1つは「鬼ヶ島パトロールサービス」です。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

桃太郎で理解する〉

収益認識に関する会計基準

【第13回】

「もし鬼退治後のパトロールまで頼まれていたら
~取引価格の配分」

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 鬼退治の3ヶ月後、パトロールへ行くことに・・・

桃太郎がイヌを連れて鬼ヶ島へと旅していると、サルがやってきました。
「桃太郎さん、お腰につけたきびだんごを、ひとつ私にくださいな。」
「鬼ヶ島について来るならあげましょう。」
「もちろんついていきます!」

「それはよかった! でもそれだけじゃなくてね、鬼退治が終わって3ヶ月経ったら、鬼ヶ島の様子を見てきてくれないか?」
「えっ・・・」

そう言われてちょっと心配になったサルは、どんな仕事なのか聞きました。

「3ヶ月後は、もう鬼はいませんよね・・・いったい何を見てくればいいんですか?」
「別の鬼がよそからやってきて、島に住みついていないかを見てきてほしいんだ。鬼退治と合わせて引き受けてくれたら、小さなきびだんごを1つ、おまけにあげるよ。」

「なるほど! その程度のことでしたらお任せください!」
桃太郎の説明を聞いて、サルも納得したようです。

このように、鬼退治の3ヶ月後、鬼ヶ島をパトロールすることになりました。

サルは3ヶ月後の追加サービスも含めて一括で承諾しましたが、このような場合、サルの収益認識はどのようになるでしょうか。

以下、収益認識会計基準に照らして考えていきましょう。

 

2 ポイントは「鬼ヶ島パトロール業務をどう捉えるか」

まず、サルが桃太郎に提供する仕事を整理してみると、大きく2つに分けられます。
1つは「鬼退治同行サービス」、もう1つは「鬼ヶ島パトロールサービス」です。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員(プレミアム
会員又は一般会員)としてのログインが必要です。
通常、Profession Journalはプレミアム会員専用の閲覧サービスですので、プレミアム
会員のご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。

プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。

連載目次

桃太郎で理解する〉
収益認識に関する会計基準

〔番外編〕

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

関連書籍

演習法人税法

公益社団法人 全国経理教育協会 編

【電子書籍版】法人税事例選集

公認会計士・税理士 森田政夫 共著 公認会計士・税理士 西尾宇一郎 共著

事例で解説 法人税の損金経理

税理士 安部和彦 著

法人税事例選集

公認会計士・税理士 森田政夫 共著 公認会計士・税理士 西尾宇一郎 共著

【電子書籍版】会計税務便覧

日本公認会計士協会東京会 編

会計税務便覧

日本公認会計士協会東京会 編

法人税申告の実務

公認会計士・税理士 鈴木基史 著

ソフトウェア会計実務Q&A

EY新日本有限責任監査法人 ソフトウェアセクターナレッジ 編著

キャッシュレス決済のしくみと会計実務

EY新日本有限責任監査法人 編

奇跡の通達改正

公認会計士 山本史枝 著

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#