〈桃太郎で理解する〉
収益認識に関する会計基準
【第6回】
「イヌは一定期間にわたり売上計上していくのか~三要件の検討」
公認会計士 石王丸 周夫
1 一定期間にわたる売上計上
桃太郎が、イヌ・サル・キジのサービスを一定期間にわたり享受していくのであれば、イヌ・サル・キジたちは、一定期間にわたり売上を計上していくことになります。これが、前回の最後に説明した履行義務充足の2パターンのうち、[パターン①]の方です。
ここで、「一定期間にわたり享受する」というのは、3つの要件のいずれかに当てはまる場合を指しています。以下、イヌを例として、順に見ていきましょう。
2 第1の要件
第1の要件は、以下のとおりです。
売り手が買い手との契約事項を履行するにつれて、買い手が便益を享受すること
イヌは桃太郎に対し、渡航、戦闘、輸送の各サービスを提供しますが、それらのサービスを順に提供していくことにより、桃太郎の立場はどんどん強化されていきます。イヌのサービスは、この第1の要件に当てはまりそうです。
この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。
通常、Profession Journalの記事閲覧はプレミアム会員専用のサービスですので、プレミアム会員でのご登録をおすすめします。
プレミアム会員の方は下記ボタンからログインしてください。
プレミアム会員のご登録がお済みでない方は、下記ボタンから「プレミアム会員」を選択の上、お手続きください。