フロー・チャートを使って学ぶ会計実務
【第46回】
「ポイント引当金」
RSM清和監査法人
公認会計士 西田 友洋
【はじめに】
今回は、ポイント引当金について解説する。我が国では、小売業やサービス業などにおいて、企業の販売促進の手段の1つとして、ポイント制度を導入している会社が多い。ポイント制度は、消費者が商品を購入したり、サービスを利用するたびにポイントが付与され、次の商品の購入やサービスの利用時にポイントを使用できるものである。
ポイント制度は、以下の引当金の4要件(企業会計原則注18)を満たす場合、引当金を計上する必要がある。多くの場合、当期以前に付与したポイントが将来のポイント使用時に費用の発生(又は、収益の減少)につながり、ポイントが使用される可能性は高く、かつ、データが揃えば合理的に見積ることが可能であるため、4要件を満たす場合が多いと考えられる。
引当金の4要件
① 将来の特定の費用又は損失である。
② その発生が当期以前の事象に起因する。
③ 発生の可能性が高い。
④ 金額を合理的に見積ることができる。
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