金融・投資商品の税務Q&A 【Q82】「信託型ストックオプションの行使により取得した株式の譲渡」
私(居住者たる個人)は、勤務先(上場企業)が信託会社を通じてストックオプションを付与する制度(いわゆる、信託型ストックオプション)を導入しているため、この制度に基づいてストックオプションを取得しました。今年、このストックオプションを行使して株式を取得し、市場で売却しましたが、この場合、確定申告が必要でしょうか。
なお、この株式は国内証券会社の一般口座に預けられています。
暗号資産(トークン)・NFTをめぐる税務 【第25回】
平成31年3月14日の参議院財政金融委員会において、藤巻健史議員は、国税庁の見解を前提にすると議論すべきは暗号資産の譲渡による所得に関して、「要するに値上がり益があるか値下がり損があるかということ、要するにキャピタルゲインがあるかどうかの判断だというふうに思っていますけれども、キャピタルゲイン、私はキャピタルゲインだと思」うと述べた上で、諸外国の税制がキャピタルゲインとして認識しているのか否かを確認する質問を行った後、要旨次のような発言をしている。
〈判例・裁決例からみた〉国際税務Q&A 【第33回】「租税負担割合の計算における課税標準外所得金額の意義」
外国子会社合算税制において、外国関係会社の租税負担割合を計算する場合に、課税標準外所得金額を分母に加算する趣旨はどのようなものでしょうか。
〈事例から理解する〉税法上の不確定概念の具体的な判断基準 【第9回】「国税通則法第68条第1項の重加算税が賦課される「納税者」の範囲」
① 専務取締役は株式会社である審査請求人(請求人)に採用され、課長、部長、常務取締役を経て現職に就いている。
② 専務取締役は、その知人の経営する会社に架空の請求書を発行させること及び請求人の外注先に代金を水増しした請求書を発行させることにより、請求人の経理担当者に当該請求額が正規の請求額であると誤信させて支払処理をさせる方法により、請求人から各取引先を経由して各金員(本件各金員)を詐取した。
③ 請求人は、本件各金員を損金の額に算入して(課税仕入れの支払い対価の額に含めて)法人税等及び消費税等の申告をした。
④ 請求人は、税務調査を受け、損金の額(課税仕入れの支払い対価の額)から本件各金員を減額して修正申告をした。
⑤ 原処分庁は重加算税の賦課決定処分をして、請求人は過少申告加算税を超える部分を不服として審査請求した。
〈一から学ぶ〉リース取引の会計と税務 【第8回】「ファイナンス・リース取引の会計処理(借手)」~例年処理(減価償却、支払利息)~
前回は、ファイナンス・リース取引の借手の会計処理について、契約時・取得時の会計処理を整理しました。今回は、例年の会計処理についてみていきます。
〔中小企業のM&Aの成否を決める〕対象企業の見方・見られ方 【第41回】「売り手によるM&A実施要否のセルフチェック」
中小企業においてM&Aという手段が浸透しつつありますので、日頃から付き合いのある金融機関、顧問先などを通じて、M&Aに関する情報を集めようとする売り手の候補先企業があるかもしれません。特に、近年は、事業承継を行うための後継候補者の不在という課題が多く、この課題を解消する観点と、売却に伴うオーナーや創業家の財産獲得の観点から、売り手としてM&Aの実施を検討するケースが多くなっています。
《速報解説》 証券取引等監視委員会が「開示検査事例集(令和4事務年度)」を公表~重要事象等の不記載等含む4事例を社名公表のうえ追加~
令和4事務年度版の「開示検査事例集」では、新たに、令和4年7月から本年6月までの間に開示検査を終了し、開示規制違反について課徴金納付命令勧告を行った事例についても、概要が紹介されている。令和4事務年度版からの変更点としては、期間中に課徴金納付命令勧告を受けた上場会社4社について、その実名が開示されるようになったことである。なお、過年度分の事例(事例4から事例45)については、これまでどおり、実名の表記はない。
《速報解説》 国税庁、インボイス制度開始を前に2割特例適用時の申告書の手引きを公表~記載不要な欄も明示~
インボイス制度開始まで1ヶ月を切った9月1日付、国税庁は「消費税及び地方消費税の確定申告の手引き(2割特例用)」を公表、2割特例適用時の申告書及び付表の書き方について周知を図っている(内容は個人事業者・法人に共通)。
《速報解説》 金融庁、J-SOXの改訂に伴い「内部統制報告制度に関するQ&A」及び事例集を対応した記載に改訂
令和5(2023)年8月31日、金融庁は、「内部統制報告制度に関するQ&A」等の改訂を公表した。