フロー・チャートを使って学ぶ会計実務
【第1回】
「資産除去債務~計上から履行まで~」
仰星監査法人
公認会計士 西田 友洋
◆連載に当たって◆
現在、多くの会計ルール(会計基準)があり、かつ、内容も複雑化している。その会計基準を経理実務で使用できるようになるまで理解するとなると、多くの労力がかかる。
その理解の労力を少しでも省略するためには、まず全体の流れをしっかりと理解することが重要である。
そこで本連載では、全体の流れを理解するための方法の1つである「フロー・チャート」を用いて、視覚的かつ段階的に、各会計基準の主な実務上の判断について理解できる構成とした。
第1回で取り上げるのは、資産除去債務の会計処理である。
「資産除去債務」とは、「有形固定資産(投資不動産を含む)の取得、建設、開発又は通常の使用によって生じ、当該有形固定資産の除去に関して法令又は契約で要求される法律上の義務及びそれに準ずるもの」をいう(「資産除去債務に関する会計基準」(以下「基準」という)3(1))。
資産除去債務の会計処理は、簡潔にいうと、将来、法令や契約等で義務付けられた除去費用が発生する(可能性がある)場合、その除去費用を将来ではなく、現時点で負債に計上するというものである。
具体的な資産除去債務の会計処理の検討は、以下の4つのステップに分けることができる。
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