現代金融用語の基礎知識
【第16回】
「REIT(リート)」
事業創造大学院大学 准教授
鈴木 広樹
1 REITとは
ここ最近、新聞などで「REIT相場が高騰」や「REITの増資が活発」といった記事をよく目にする。そのREITとは、“Real Estate Investment Trust”の略称で、「不動産投資信託」のことである。投資信託は、投資家から集めた資金を株式や債券などに投下するものだが、REITは、文字どおり投資家から集めた資金を不動産に投下するものである。
REITは、証券取引所が運営する市場に上場していて、本稿執筆時点では、東京証券取引所が運営する市場に50銘柄が上場している。2008年の世界的金融危機(リーマンショック)以降、REIT相場は低迷していたのだが、景気回復に伴う好調な不動産市況を背景に高騰しているため(全体の時価総額は2008年の頃の2倍超に)、最近REITに関する記事をよく目にするのである。
なお、未上場のREITも存在するのだが、通常、REITというと、上場REITを指すため、本稿では上場REITを念頭に置いて解説する。
2 不動産投資を事業とする会社?
REITは不動産投資信託なのだが、上場会社と同様にとらえて、「不動産投資を事業とする会社」であると考えるとわかりやすいだろう。
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