〈事例で学ぶ〉
法人税申告書の書き方
【第15回】
「別表13(2) 保険金等で取得した固定資産等の圧縮額等の損金算入に関する明細書」
公認会計士・税理士
菊地 康夫
Ⅰ はじめに
本稿では、法人税申告書のうち、税制改正により変更もしくは新たに追加となった様式、実務書籍への掲載頻度が低い様式等を中心に、簡素な事例をもとに記載例と書き方のポイントを解説していく。
第15回目は、実務で比較的採用するケースがあるにもかかわらず一般的な書籍等では解説される機会があまり多くない、「別表13(2) 保険金等で取得した固定資産等の圧縮額等の損金算入に関する明細書」を採り上げる。
Ⅱ 概要
この別表は、固定資産の滅失又は損壊により保険金等を取得した法人が、その保険差益金等に関し法人税法第47条から第49条まで(保険金等で取得した固定資産等の圧縮額の損金算入)の規定の適用を受ける場合に記載する。
本制度は、いわゆる圧縮記帳と呼ばれるものである。
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