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【STEP2】連結財務諸表における会計処理
株式移転完全子会社に対する投資と資本を相殺消去する。また、株式移転設立完全親会社の株主資本の額は、株式移転直前の連結財務諸表の株主資本とするため、株式移転完全子会社の利益剰余金について、【STEP1】で計上した資本剰余金から振り替える(指針259、240)。
《設例》
X社は単独で株式移転を行い、当期末に純粋持株会社P社を設立した。
株式移転計画では、資本金5,000とし、残りはその他資本剰余金とすると定められている。
〈会計処理〉
1 株式移転設立完全親会社P社の会計処理
(※1) 株式移転計画に基づく
(※2) (資本金5,000+その他資本剰余金5,000+その他利益剰余金10,000)-資本金5,000=15,000
(※3) (※1)+(※2)
2 連結財務諸表における会計処理
(1) 投資と資本の相殺消去
(※4) X社の帳簿価額
(2) 株主資本項目の調整
(※5) X社のその他利益剰余金を引き継ぐため、その他資本剰余金から振り替える。