公開日: 2017/03/30 (掲載号:No.212)
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フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 【第34回】「ソフトウェア」

筆者: 西田 友洋

【STEP5】注記

ソフトウェアでは、以下の注記が必要となる。

(1) 受注制作のソフトウェアの場合

・・・収益認識に関する注記

(2) 市場販売目的のソフトウェアの場合

・・・研究開発費の注記

(3) 市場販売目的及び自社利用のソフトウェアの場合

・・・ソフトウェアの減価償却の注記

 

(1) 収益認識に関する注記

受注制作のソフトウェアの場合、以下の収益認識に関する注記を行う(工事基準22、会社計算規則101④)。

  • 工事契約に係る認識基準
  • 決算日における工事進捗度を見積るために用いた方法

 

(2) 研究開発費の注記

研究開発の規模について企業間の比較可能性を担保するため、一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額を財務諸表に注記する(意見書四1)。

なお、計算書類では、当該注記は必ずしも求められていない。

 

(3) ソフトウェアの減価償却の注記

市場販売目的及び自社利用のソフトウェアの減価償却においては、減価償却の方法及び耐用年数を注記する(指針22、会社計算規則101②)。具体的には、以下の注記を行う。

 市場販売目的のソフトウェアの減価償却方法に関する注記

  • 市場販売目的のソフトウェアに関して採用した減価償却の方法
  • 見込有効期間(年数)

 自社利用のソフトウェアの減価償却方法に関する注記

  • 自社利用のソフトウェアに関して採用した減価償却の方法
  • 見込利用可能期間(年数)

*   *   *

以上、5つのステップをまとめたフロー・チャートを再掲する。

※画像をクリックすると、別ウィンドウでPDFが開きます。

【参考】

(了)

次回は5月の掲載予定です。

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

【第34回】

「ソフトウェア」

 

仰星監査法人
公認会計士 西田 友洋

 

【はじめに】

今回は、研究開発費に該当しないソフトウェアの会計処理について解説する。

※各ステップをクリックすると、それぞれのページに移動します。

※画像をクリックすると、別ウィンドウでPDFが開きます。

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連載目次

フロー・チャートを使って学ぶ会計実務

第1回~第30回

筆者紹介

西田 友洋

(にしだ・ともひろ)

公認会計士

2007年に、仰星監査法人に入所。
法定監査、上場準備会社向けの監査を中心に様々な業種の会計監査業務に従事する。
その他、日本公認会計士協会の中小事務所等施策調査会「監査専門部会」専門委員に就任している。
2019年7月退所。

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