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【STEP8】金利スワップの特例処理の会計処理
金利スワップを時価評価せず、その金銭の受払の純額等をヘッジ対象の資産又は負債に係る利息に加減して処理することができる(実務指針177)。
《設例》
当社は3月決算であり、X1年4月1日に、以下の借り入れ及び金利スワップ契約を締結した。
金利スワップの特例処理の要件は充たしている。
〈借り入れ〉
- 元本・・・10,000
- 借入期間・・・X1年4月1日~X4年3月31日
- 金利・・・6ヶ月TIBOR+0.2%
- 利払日・・・9月末、3月末
〈金利スワップ〉
- 想定元本・・・10,000
- 期間・・・X1年4月1日~X4年3月31日
- 受取金利・・・6ヶ月TIBOR+0.2%
- 支払金利・・・1%
- 利息交換日・・・9月末、3月末
6ヶ月TIBORの金利の推移は、以下のとおりである。
- X1年4月1日~X1年9月30日・・・1%
- X1年10月1日~X2年3月31日・・・0.7%
【X1年4月1日(借り入れ及び金利スワップ契約締結日)】
【X1年9月30日(利払日)】
(※1) 10,000×(6ヶ月TIBOR1%+0.2%)×1/2=60
(※2) 10,000×(6ヶ月TIBOR1%+0.2%)×1/2=60
(※3) 10,000×1%×1/2=50
【X2年3月31日(利払日及び決算日)】
(※1) 10,000×(6ヶ月TIBOR0.7%+0.2%)×1/2=45
(※2) 10,000×(6ヶ月TIBOR0.7%+0.2%)×1/2=45
(※3) 10,000×1%×1/2=50
※金利スワップの時価評価は行わない。
* * *
以上、8つのステップをまとめたフロー・チャートを再掲する。
※画像をクリックすると、別ページでPDFが開きます。
(了)
「フロー・チャートを使って学ぶ会計実務 」は、毎月最終週に掲載されます。