〈平成25年分〉
おさえておきたい
年末調整のポイント
【第3回】
「復興特別所得税(その1)」
~概要から源泉徴収まで再確認~
公認会計士・税理士 篠藤 敦子
はじめに
今回から2回にわたり、平成25年から適用される「復興特別所得税」について解説を行う。
今回は復興特別所得税の概要と源泉徴収の基本について改めて確認し、次回第4回では年末調整における取扱いについて解説する。
なお、復興特別所得税は、法人が支払いを受ける利子等にも課されるが、ここでは個人に係るもののみを取り上げる。
1 復興特別所得税の概要
平成23年12月2日に「東日本大震災からの復興のための施策を実現するために必要な財源の確保に関する特別措置法(平成23年法律第117号)」が公布され、平成25年1月1日から平成49年12月31日までの各年においては、復興特別所得税が課されることとなった(復興財確法9①)。
これにより、所得税を納める個人には、復興特別所得税を併せて納める義務が生じる。
2 復興特別所得税の計算方法
復興特別所得税の課税の対象は基準所得税額であり(復興財確法9①)、復興特別所得税の額は次の算式で求められる(復興財確法12、13)。
復興特別所得税の額 = 基準所得税額 × 2.1/100
また、復興特別所得税の課税標準となる基準所得税額は、個人の区分に応じ次の表の通りとなる(復興財確法10一~三)。
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