マスクと管理会計
~コロナ長期化で常識は変わるか?~
【第1回】
「予算編成、これからどうする?」
公認会計士 石王丸 香菜子
◇◆◇はじめに◇◆◇
新型コロナウイルス感染症の影響により、企業を取り巻く環境は大きく変化しました。今後の見通しは依然として不透明であることから、それぞれの企業が不確実な環境にどのように向き合うかを考える局面をむかえています。
本連載は、これまでの管理会計における常識を再検証し、新しい視点を取り入れるべき点などを解説します。PNザッカ社のメンバーと一緒に、管理会計を利用して不確実な環境に前向きに取り組む方法を探っていきましょう。
● ● ●
〔登場人物〕
PNザッカ社は、キッチン雑貨や生活雑貨の製造・販売を手がける会社です。この数日、PNザッカ社の経理部ではフルタ部長がパソコン作業に没頭しています。
〈サキちゃん〉
フルタ部長、画面と顔が近すぎですよ。目を休めないと。
〈フルタ部長〉
最近Excelの小さい文字が見えにくいんだよ。
〈サキちゃん〉
うわ~、数字がびっしり!
来年度の予算ですね。
〈フルタ部長〉
出社している担当者とは資料を直接やり取りできるけど、リモートワークの担当者とはオンライン会議だし、全てをまとめて予算編成するのも一苦労なんだ。
〈サキちゃん〉
追い打ちをかけるようですけど・・・、先ほど社長から予算に関する手書きメモを預りましたよ。
〈フルタ部長〉
え~っ、手書きかぁ。またデータ修正だ・・・。
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