マスクと管理会計
~コロナ長期化で常識は変わるか?~
【第5回】
「コストの把握方法に正解はあるの?」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔登場人物〕
PNザッカ社は、キッチン雑貨や生活雑貨の製造・販売を手がける会社です。経理部のアライくんが会議に参加したきりなかなか戻ってきません。
〈サキちゃん〉
アライくん、遅いですね。
会議は何時に終わる予定なんですか。
〈フルタ部長〉
メモを見てみよう。
・・・3時に終わる予定だな。2時間オーバーだ。
〈サキちゃん〉
フルタ部長、そのメモ帳変わっていますね。
タブレットですか?
〈フルタ部長〉
電子ノートだよ。
タッチペンでディスプレイに手書きできるんだ。タブレットより軽いし、メモをデータ化できるから便利でね。
アライくんに教えてもらったんだよ。
〈サキちゃん〉
へぇ、アナログとデジタルの“いいとこどり”ですね!
〈アライくん〉
フルタ部長、戻りました。
営業担当者と製造担当者がもめて、会議が長引きましたよ。
〈サキちゃん〉
何かあったの?
〈アライくん〉
「スリム弁当箱」の営業担当者が、「当期も前期と同じ量を販売したのに、利益が減ったのは製造部門のせいじゃないか」って言い出してね。
みんなで資料を見たけれど、原因がわからなくて・・・。
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