マスクと管理会計
~コロナ長期化で常識は変わるか?~
【第9回】
「資金繰り、どうやって改善する?」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔登場人物〕
PNザッカ社は、キッチン雑貨や生活雑貨の製造・販売を手がける会社です。経理部ではサキちゃんが今日も手製のお弁当を食べています。
〈アライくん〉
サキちゃんのお弁当はいつもカラフルだね。
〈サキちゃん〉
このラディッシュ、ベランダのプランターで育てたのよ。
〈アライくん〉
へぇ、楽しそう!
〈サキちゃん〉
ラディッシュはすぐに収穫できるから、八百屋さんでほとんど買わずにやりくりできるの。夏にバジルを育てていた時は、バジルを使い切るよりも先に収穫できるから、すぐに食べない分はバジルソースにして保存したわ。
〈アライくん〉
へぇ、バジルの貯金みたいだね!
あっ、フルタ部長! 打合せ、やっと終わったんですか。
〈フルタ部長〉
新製品の開発資金を調達できる目途が立ったよ。
〈サキちゃん〉
資金繰りが大変なんですか?
〈フルタ部長〉
日常的な資金繰りに問題はないけれど、新製品開発のためにまとまった資金が必要なんだ。日頃の営業活動からの資金ではやりくりしきれない見込みだから、追加借入を行うことになったよ。
〈アライくん〉
大変ですね。サキちゃんのラディッシュやバジルみたいに、やりくりが楽ならいいのになぁ。
〈フルタ部長〉
ラディッシュ? バジル?
〈サキちゃん〉
「野菜を使い切ってから、野菜を収穫するまでの期間」が、こんな感じなんです。
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